◆南米旅で直面した衝撃や葛藤

――前回の旅ではザンビアやマラウイなどで様々な衝撃とか葛藤があったと思います。今回の南米横断旅でもそういったことはありましたか?

東出:僕は10何年前に南米に行った経験があるんですが、今回行ったときに、日本の円安とブラジルの経済成長率をすごく感じました。あと、資本主義って幸せなのかなって。例えばペルーへ行っても、ボリビアへいっても、観光地化されてるとプロのぼったくりが横行してるし、物価も高いし、みんな忙しそうにしてるんです、けど、ちょっと田舎に行ったりすると、“ぼったくる”っていう概念がなくて、もっと優しくしてくれるのは、人当たりがいいマラウイと似ているなと思いました。だから、お金ってなんだろう?貧富の差って何だろう?と感じたことが今回の南米の旅ではありました。

ひろゆき:でも、ボリビアでちょっとぼったくられたんですよ。でも、ぼったくった人たちがその分け前で仲間内で揉めていて、挙げ句の果てに僕らに向かって「俺らお前らからぼったくったんだけどさ、こいつら取り分払わねえんだよ」って愚痴ってきたんですよね。そいつも悪いやつだけど、お前も悪いやつじゃない?ってなりました。