ヒントに挙げた通り「爾汝の交わり」という故事成語があります。

中国に「世説新語」という著名人の逸話を集めた文言小説集があるのですが、その中にあった逸話が元となっています。

二世紀の中国、後漢王朝の時代の話。禰衡(でいこう)という人物は早熟で、まだ二〇歳にもならない時に、すでに五〇歳を過ぎていた孔融という学者に才能を認められ、「爾汝の交わり(互いに「おまえ」と呼び合う交友関係)」を結んだ、ということです。

この逸話からわかるように「爾汝の交わり」というのはただ遠慮なく呼び合う仲というだけではなく、年齢や身分に関係なく親交が深い相手ということになります。

年齢も立場も関係なく気安く呼び合えるような交友関係を持てることは素晴らしいことだなと思いつつ「爾汝」の読み方も是非覚えておいてくださいね。

最後はこの漢字!「篤と」

「篤と

これ、何と読むかわかりますか?

 

見たことがある方は多いはずのこの漢字。

でもいざ聞かれると「なんだっけ…?」となる人が多いかも。

 

さあ、あなたは何と読みましたか?

 

「篤と」読み方のヒント!

 

「篤と」は、「篤」の文字はよく見かけますよね。

人の名前にも使われる感じなので、ご存じの方も多いはず。

 

ですが、人の名前ではあまり読まれない読み方が正解。

「あつと」ではありませんよ!

 

さて、あなたは何と読みましたか?

 

「篤と」の読み方、正解は…

気になる正解は…

 

 

 

 

「とくと

です!

 

「篤と」は、

「念を入れて考えたり見たり聞いたりしたりする」という意味の言葉です!

 

使い方としては

「篤とご覧あれ!」

「大きな取引となりますので、篤とご検討くださいませ。」

などと使います。