ダウンタウンの松本人志が『週刊文春』に飲み会で女性に性的行為を強要したと報じられてから約半年。松本は、発行元である文藝春秋に約5億5000万円の損害賠償や訂正記事を求めて提訴し、3回目の裁判が8月14日に予定されているが、現在、裁判そのものより、場外バトルが熱くなっている。

「松本からの被害を訴えているA子さんが、“松本の担当弁護士である田代政弘氏側から尾行や出廷妨害工作を受けた”と『週刊文春』誌上で告発。田代弁護士は、『事実に反する』と反論しているのですが、この『週刊文春』の報道を、日本テレビ系『情報ライブ ミヤネ屋』が引用し、放送したんです」(放送ライター)

 田代弁護士は、『ミヤネ屋』に対して、“偏向報道である”と読売テレビに抗議。読売テレビは「当番組では週刊文春側、松本氏側、双方の主張を紹介し、公平・中立な報道に努めています」と回答したが、これに対して、思わぬ苦言を呈したのが、MBS(毎日放送)だった。

「17日に同局で夏季社長会見があったのですが、そこでMBSの虫明洋一社長が、『芸能ネタとか社会ネタとか別にして、きちんと自分のところで情報の真偽を確認しないとダメですし、うわさ段階で報じるのはメディアは強力な力を持っていますので、いたずらに誤った情報を拡散するのは慎まないといけない』として、暗に文春報道を引用しただけの読売テレビを批判したのです」(前同)

 夕方の情報番組『よんチャンTV』などで社会ネタやエンタメを扱うMBSは、読売テレビとはライバル関係にあるが、局の社長が他局の報道に言及するのは、異例のことである。

「MBS社長の発言は業界関係者の間で話題になりましたが、とりわけ、『ダウンタウンDX』のスタッフからは、“他局ながら、よくぞ言ってくれた”という声があがっているようです。というのも、読売テレビには『ダウンタウンDX』というドル箱番組があるにもかかわらず、『ミヤネ屋』が文春の後追い報道ばかりをするので、スタッフは不満を抱いていたようですからね」(在阪テレビ関係者)