「狂」という漢字には「熱中する」「おどける」のような意味もありますが「狂れる」と書いた場合は「狂う」と同じ意味になります。

「気が狂れる」の場合は「精神状態が普通ではなくなる」「気の迷いが起こる」という意味で使われます。

「狂れる」と「触れる」

「気がふれる」という言い方には「気が触れる」という表記方法もあります。

ただ「触」という漢字にはそういう意味あいはありません。元々「狂れる」と書いていたものを、同じ発音だから「触れる」も使うようになったのかもしれません。

ちなみに「気が触れる」から「が」を取った「気触れる」という言葉がありますが、読み方も意味もまったく違ったものになります。興味のある人は調べてみると面白いですよ。

あまり気の迷いは起こしたくないものですが「狂れる」の読み方は是非覚えておいてくださいね。

最後はこの漢字!「池魚之殃」

「池魚之殃」を何と読みますか?

使ってみたい4文字熟語です。

早速ヒントを見てみましょう!

「池魚之殃」の読み方のヒントは?

1.「池魚之殃」をひらがなにすると、「〇〇ょ〇〇〇〇〇」になります。

2.「お気の毒に…まさに池魚之殃でしたね!」のように使います。

3.「池魚之殃」に似ている四文字熟語には、「天変地異」「青天霹靂」「疾風勁草」などがあります。

正解は…

正解は「ちぎょのわざわい」でした!

「池魚之殃」とは、思いもよらない災難に巻き込まれること、巻き添えになること、とばっちりを食うことです。

生きていれば誰しも、一度や二度は不可抗力でひどい目に合うことがあるはずです。

そんなときにはぜひ「池魚之殃」と呟いてみてください。

「殃」の音読みは「オウ」「ヨウ」、訓読みは「殃い(わざわい)」、漢検1級9画の漢字です。

「池魚之殃」の語源

昔、戦国時代末期の中国で呂 不韋という政治家が食客たちに『呂氏春秋』という書物を作らせました。「池魚之殃」は、その書物の中に出てくるお話です。

「池魚之殃」の内容