(左から)テイラー・スウィフト、リアーナ、ハリー・スタイルズ
音楽界で成功を収めているアーティストたちが演技の世界に飛び込むことも少なくない。中には、ジェニファー・ロペス、セレーナ・ゴメスのように、音楽業と俳優業を両立させているツワモノすらいる。
今回はテイラー・スウィフトに、リアーナ、ハリー・スタイルズなど、人気と才能を兼ね備えているにもかかわらず、残念ながら映画のオーディションに落ちてしまった人気アーティストたちを紹介する。
ハリー・ベイリーが主演を務めた実写版『リトル・マーメイド』にて、ずる賢く執念深い海の魔女アースラ役のオーディションを受けたリゾ。米Variety誌に対し、オーディションの出来は 「良かった」ものの残念ながら落ちてしまったことを明かしている。なお、アースラ役を勝ち取ったメリッサ・マッカーシーについては、「メリッサの歌はすばらしかった」と賛辞の言葉を送っている。
ジョー・ジョナスが受けたオーディションは、『アメイジング・スパイダーマン』シリーズのスパイダーマン(ピーター・パーカー)役。昨年、ポッドキャスト番組の中で、「何年も前に、僕はスパイダーマンの候補になって、すごく、すごく興奮した。でも、その年はアンドリュー・ガーフィールドがその役になったんだ」と述べたジョー。「明らかに、彼が適任だったね」とも話し、配役に納得していることを明かしていた。
ニコラス・スパークスの小説を映像化した『きみに読む物語(原題:The Notebook)』で主演候補にあがっていたブリトニー・スピアーズ。キャスティング・ディレクターによれば、当時キャリアの絶頂期にあった彼女は「これのために本当に準備したい」と言っていたのだとか。そのため同人物は「じゃあ、僕と僕のパートナーと一緒に仕事しに来て」と返答したそうで、それからブリトニーは2日連続で8時間も仕事をしたという。しかしその後、ヒロイン役はレイチェル・マクアダムスに渡っている。
アンジェリーナ・ジョリーとブラッド・ピットが結婚するきっかけともなった映画『Mr.&Mrs. スミス』のオーディションを受けていたというグウェン・ステファニー。「もう少しで(役を)獲れた気がする」「たくさん(オーディションに)行った」と語っていることから、本当にあと一歩のところだったのかもしれない。しかし、もしグウェンが抜てきされていたら“ブランジェリーナ”は誕生しなかったかも・・?
伝説の歌手エルヴィス・プレスリーを題材にした映画『エルヴィス』で主演候補のひとりだったハリー・スタイルズ。同作のメガホンを取ったバズ・ラーマン監督は、ハリーを起用しなかった理由について「ハリーは本当に才能のある俳優だ。しかしハリーの本当の問題は、彼がハリー・スタイルズだということなんだ。彼はすでにアイコンなんだ」と説明。すでに世界的ポップアイコンとして確固たる地位を築いていることから不採用に至ったことを明かしている。
ミュージカル映画『レ・ミゼラブル』のエポニーヌ役のオーディションに参加していたが、その寸前で落ちてしまったテイラー・スウィフト。同作の監督を務めたトム・フーパーはのちに、「テイラー・スウィフトが人々に見下されるような女性だとは思えなかった」「だからいい意味で、彼女には合っていないと思った」と発言。貧民としてパリに移り住んだ村娘役を演じるには世界的スーパースターのテイラーが最適だとは思わなかったようだ。
どの役のオーディションを受けたかは定かではないが、映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のオーディションに現れたというリアーナ。ジョージ・ミラー監督は当時について「たいてい、俳優っていうのはとてもカジュアルな服装で現れるんだが、リアーナがやってきたとき華々しく見えたんだ。彼女が映画の内容を知っていたかすらわからないが、彼女はまさに“リアーナ”っていう格好をしていた」と話している。
『X-MEN』に登場するプロフェッサーX(チャールズ・エグゼビア)役をなんとしても勝ちとりたいと思っていたというマイケル・ジャクソン。米The Hollywood Repoter誌にあるキャスティング・ディレクターが語ったところによると、同人物が「エグゼビアは年を召した白人男性なのを知ってる?」と尋ねると、マイケルは「ああ、僕がメイクアップできるって知っているよね?」と返答したのだとか。