歌に浸りたい?一緒に歌いたい?
日本でも公開中のコンサート映画『テイラー・スウィフト:THE ERAS TOUR』がきっかけで、アメリカでは映画館における鑑賞マナーについての論争が起きている。
チケットが一瞬にして完売したテイラーのツアーを映像化した『テイラー・スウィフト:THE ERAS TOUR』が、10月13日より日本を含む世界各国で上映中。
そんな中、現地アメリカでは、今作の上映中に映画館で歌ったり踊ったり、スマホでその動画を撮ったりするファンが続出。アメリカにおいてもマナー違反とされている映画館でのこのような行いをめぐって、大論争が起きている。
TikTokにはその様子を収めた動画が「映画館に群がる狂ったスウィフティーズ(※1)」とのキャプション付で投稿された。その動画は2千万回以上再生され、大量の批判が集まっている。
※1:スウィフティーズ=テイラー・スウィフトのファンの総称
映画に集中して楽しみたい人々は口々に「リアルのコンサートじゃないんだから勘弁してよ。私はテイラーの歌を聴くために映画を観にきたのに」「一気に観にいく気が失せた」「あんた達じゃなくてテイラーの歌が聴きたいんだ。本当にお願いだから落ち着いて映画を観させてよ」と怒りと失望のコメントを投稿している。
一方で、今作を配給しているAMC社は声明の中で、コンサート映画を観ながら歌って踊ることを推奨もしている(ただし、他の観客の視界を妨げるような踊りはしないよう注意もしている)。
さらにテイラー・スウィフト自身も「Eras関連の服装や、フレンドシップ・ブレスレットをつけて、歌って踊ることをオススメするわ」と彼女のコンサートと同じように扱うことをすすめる投稿をInstagramに投稿していた。
「配給会社&アーティストの声」と「映画館の一般マナー」、どちらに従っている人にも共感できるこの論争に、終着点はあるのだろうか。
なお、日本では10月20日(金)に、TOHOシネマズ六本木ヒルズにて発声可能上映(※2)が実施される。発声可能上映があるということは、他の上映は原則「発声不可能」となるはずなので、日本ではその点ご注意の上で、コンサートを楽しんでいただければ幸いだ。
※2:「歓声、応援、声出、コスプレOK」「うちわ、タオル、ペンライト、ビーズブレスレット、サイリウムの持ち込みOK」「曲に合わせたハンドクラップ(手拍子、拍手)OK」とのルールが設けられている。
『テイラー・スウィフト:THE ERAS TOUR』は全国映画館で上映中。