3. 湯抱温泉・中村旅館(美郷町)
大正5年創業の老舗旅館で、一日一組限定の温泉宿があります。それが美郷町(みさと町)にある中村旅館の湯抱温泉です。古くから湯治で通われるお客様もあるほど、静かでのんびりでき、自然の音を間近で聞ける癒しの温泉です。
冒頭の「日本百ひな泉」で全国41位とランクインしています。
長年蓄積された温泉成分によって浴槽は堅くしっかりとした千枚田のようになり、まるで自然の芸術のようです。温泉水の表面には、白い湯の花が舞い、温泉に入った瞬間は肌がピリッとするほど、その温泉の威力を感じます。源泉かけ流しの湯抱温泉の泉温は低めの30.6度となっていて、現在でもなんと薪で火を炊き、温泉を沸かして温度調整しています。お風呂からあがってしばらくするとポカポカし湯冷めしにくい温泉です。
湯抱温泉は、神経痛、筋肉痛、関節痛などの外科系疾患のほか、慢性消化器病、痔疾、冷え症、病後回復期、疲労回復、健康増進などに効果があると言われています。一度入ると、湯抱温泉が持つ温泉のパワーに惹かれることでしょう。
お風呂に入ったら、日帰り温泉の場合は、昼食がつきます。家族経営だからこそアットホームな雰囲気で地元の家庭料理を楽しむことができます。貸切風呂に入って、貸切の昼食を取れるのは、至福の体験です。
・泉質:含弱放射能-ナトリウム-塩化物・炭酸 水素塩泉(高張性中性低温泉)
・利用料金
昼食付日帰り入浴 1名3,800円(税込)
子供:130円
幼児:70円
4. 薬師湯 温泉津温泉(大田市温泉津町)
薬師湯は、温泉津にある世界遺産の温泉で、日本温泉協会の天然温泉の審査で最高評価の「オール5」を受けた100%本物の源泉かけ流し温泉です。認定当時は、最高評価を受けた温泉が全国でもわずか11か所しかなく、中四国地方では薬師湯だけが受賞の名誉あるものでした。
地下2~3メートルからの自然湧出の温泉は、源泉の泉温が約46度と高めとなっています。その分、しびれるような心地良い温泉水は、体を芯から温めてくれ、免疫力アップや疾病予防に効果があると言われています。
源泉そのものはお湯の色は透明ですが、空気に触れる事で薄い茶褐色のように見えます。また、季節や時間帯によって、黄金色やエメラルドグリーンのような色にも変化すると言われています。朝と夜とでは温泉の表情が異なるので、薬師湯の温泉は生きている、七変化する温泉だと言われている不思議な温泉です。
そんな最高級の天然温泉は、ビジュアル的にもいかにも効能がありそうな温泉で、流れ出た溶岩のように湯の花が付着した浴室が、湯質の素晴らしさを物語っています。
ずっと入っているとかなり身体が火照るので、適度に休憩を取り入れながら入浴しましょう。
・ナトリウム一塩化物温泉(低張性中性高温泉)
・利用料金
大人:600円
子供:300円(1歳〜小学6年まで)