鳥取県倉吉市の松井酒造は、日本初となる蒸溜法で製造した「本格米焼酎 倉吉」を発売する。メーカー希望小売価格¥2,200(税込)で、9月より順次出荷予定だ。

通常より低い沸点で蒸溜することに成功

松井酒造では特許取得(メーカー所有)の減圧蒸溜機を使用することで、ほぼ真空状態にし、通常の45~50度より低い沸点「35度」で蒸溜することに成功。これにより米本来の味わい・香りを細部まで表現する事ができた。

構想約2年の自信作


松井酒造では元々、焼酎は取り扱っていたが、「さらに美味しい焼酎を」「もっと幅広い方に飲んでほしい」「米焼酎をもっと知ってもらいたい」「お米には香りや味など、まだまだ可能性を秘めている」との想いから動き始めたのは、コロナ禍真っ只中の2021年秋頃。

なかなか思うように進まずに苦戦し、なんとか形になるまでにかかった期間は約2年。特別な技術を用い完成した「本格米焼酎 倉吉」は、自信をもって届けることができる味わいになっている。また、手頃な価格にも挑戦した。

沸点を低くする事で美味しくなる理由

香り成分は熱に弱く、加熱しすぎると香りが飛び、焦げ臭などが出やすくなる。その為、「本格米焼酎 倉吉」は低温で蒸溜することで米の香りを残すことができた。

また、雑味成分があまり抽出されないうちに蒸溜が終わる為、雑味が少なくすっきりと飲みやすい味わいになった。

この取り組みにより、まるでパイナップルのようなフルーティーな香りや旨味が特徴となり、炭酸で割るなど爽快な飲み方で味わってほしい逸品に仕上がった。

米本来の味わい・香りを細部まで表現


磨き50%の山田錦と黄麹・厳選した酵母を原料に純米大吟醸の造りを用い、低温発酵で30日間熟成させたフルーティーな香りと旨味のある醪を松井酒造にしかない減圧蒸溜機で蒸溜した「本格米焼酎 倉吉」。

松井酒造が生み出した新たな米焼酎をこの機会に試してみては。

松井酒造公式サイト:https://matsuiwhisky.com/

※減圧蒸溜沸点35度の製法で造った米焼酎は日本で初めて。(2023年8月同社調べ)

(角谷良平)