◆あえて"回収”されていないのか?

 また、フェミニストのサカエが我が子を守るために、冷静さを失ってぶっ飛んだことを次々と口走ってしまう、という面白シーンであることも理解している。サカエのマシンガントークを聞きながら「ひどいこと言うな」と頬が緩んだ。

 とはいえ、「何だよ! 中二病って」と不満をあらわにする昌和だけではなく、キヨシや純子が何かしらのツッコみを入れていれば、モヤモヤ感を一切抱くことはなく素直に笑えていたと思う。

 セリフ一つ一つに耳を傾けたくなる刺激的なドラマだからこそ、今後もどのようなセリフが飛び出すのか楽しみにしたい。

<文/望月悠木>

【望月悠木】

フリーライター。主に政治経済、社会問題に関する記事の執筆を手がける。今、知るべき情報を多くの人に届けるため、日々活動を続けている。Twitter:@mochizukiyuuki