無事保護されたリリアンさん
遭難後、ある意外なもので5日間生き延びた女性が話題となっている。
5日間行方不明になっていたのは、オーストラリアの都市チェルトナムに暮らすリリアンさん(48)。
5月5日(金)、現地警察がツイッターに一本の動画を投稿。この中には、警察の航空隊が森の中で手を振るリリアンさんを発見し、保護する様子が記録されている。
リリアンさんの車は深い茂みの中で発見されており、電波の届かない中で道に迷った可能性があるとされている。
現地警察によると、リリアンさんが見つかったのは最寄りの街から60キロほど離れた場所だったという。
さらに、警察は、リリアンさんが失踪していた5日間に口にしていたものも発表している。
リリアンさんを救ったのは、なんと1本のワインとペロペロキャンディーだった。
「リリアンさんが唯一所持していた液体は、母親へのギフトとして持っていたワインだけでした。リリアンさんは、普段お酒を飲む人ではありません」と述べた警察関係者は、「リリアンさんは『ちょっとしたおでかけ』のつもりだったので、ほんのわずかなお菓子とペロペロキャンディーしか持っておらず、水さえなかったのです」と付け加えた。
こうして無事に保護されたリリアンさんだが、発見された直後は歩くこともままならない状態だった。
その後、病院に搬送され、健康状態のチェックを受けるとともに、脱水症の治療も行われている。
リリアンさんの捜索が行われたのは、彼女と連絡が取れなくなったことを心配した家族による通報がきっかけだった。リリアンさんは日頃から、「迷子にならないよう、注意することが大切」と言い聞かせるタイプだったという。
警察はそんなリリアンさんについて、「5日間、不安の中で過ごした彼女は、警察に発見された際、とても安心し、よろこんでいる様子でした。我々も、彼女を無事保護することができてホッとしています」と述べている。