(c)APPLE CORPS LTD.(c)APPLE CORPS LTD.

2023年11月2日に配信され、その後輸入盤のアナログ盤とカセットテープ、CDでも発売されたザ・ビートルズ最後の新曲「ナウ・アンド・ゼン」。さらに11月10日に発売となったベスト盤「ザ・ビートルズ 1967年~1970年」2023エディション(通称:青盤)にも追加収録されている。

その「ナウ・アンド・ゼン」が11月17日(金)に日本盤のアナログシングルとして発売され、セールス8,330枚(0.8万枚)で2023年11月27日付のオリコン週間シングルランキングで6位を記録した。

これはザ・ビートルズとしては「レット・イット・ビー」(1970年5月11日付、10位)以来、53年7か月ぶりのTOP10入りで、オリコンの週間シングルランキングTOP10入りアーティスト別インターバル記録では、歴代1位となった。今回がザ・ビートルズとして7曲目のオリコン週間シングルランキングTOP10入りとなる。

「ナウ・アンド・ゼン」が世界中で数々の記録を樹立!

≪イギリス≫

同楽曲は世界中のチャートで様々な記録を打ち立てている。彼らの母国、全英シングルチャートでは1位を獲得し、ザ・ビートルズとしては1969年のシングル「ジョンとヨーコのバラード」以来、 54年ぶりのシングル1位を記録。ケイト・ブッシュが2022年に「Running Up That Hill(邦題:神秘の丘)」で成しとげた44年ぶりの1位獲得という記録を大幅に更新。また1963年に「フロム・ミー・トゥ・ユー」でビートルズが初めて同チャートで1位を獲得してから60年6か月となり、最初と最新のチャート1位の期間がもっとも長いアーティストとなった(今までの記録はエルヴィス・プレスリーの47年6か月)。さらに、今回がザ・ビートルズの18曲目の全英シングル1位となったことで、UKアーティストとして史上最多数の自身の記録を更新している(全アーティストの枠では2位。1位は21曲のエルヴィス・プレスリー)。

その他にも、「今年UKでフィジカルとダウンロードでの最多初週売り上げ」「1週間のフィジカル売り上げは2014年以来最多」「アナログシングルとして今世紀最多の週間売り上げ」といった記録や、1位を獲得した最高齢アーティストの2位(リンゴ・スター)と3位(ポール・マッカートニー)にもなった。過去最年長は退役軍人トーマス・ムーアの99歳。

全英シングル・チャート1位の発表を受け、ザ・ビートルズの2人は次のようにコメントを寄せていた。

「驚きました。頭が真っ白になりましたよ。とても感動的な瞬間です。最高ですね」(ポール・マッカートニー)
「ビートは続くぜ、ピース&ラブ」(リンゴ・スター)

≪アメリカ≫

また全米シングルチャート(Billboard Hot 100)では7位を獲得。ザ・ビートルズとしては35曲目、1996年以来27年ぶりのTOP10入りとなり、全米でもっともTOP10入りをはたしたグループとして自身が保持していた記録を更新。これは1996年1月6日付の同チャートにて「フリー・アズ・ア・バード(Free as a Bird)」が6位を記録して以来のTOP10となる。

また、ホリデーソング(クリスマス曲)を除き、初めてのTOP10入りと最新のTOP10入りの期間がもっとも長いグループにもなった。ビートルズ最初のTOP10入りをはたした楽曲は1964年1月25日付の「抱きしめたい(I Want To Hold Your Hand)」であり、今回の「ナウ・アンド・ゼン」のTOP10入りによって59年という最長期間となる。今までの記録はエルトン・ジョンの51年。

さらに72曲目の全米シングルチャート入りとなり、自身で演奏するグループとして史上最高の記録を更新した(全グループとしては2位。1位は「glee/グリー」キャストの207曲)。