(左から)ディラン・スプラウス、キム・ローズ、コール・スプラウス Photo: It'S A Laugh Productions/Walt Disney Tv/Kobal/Shutterstock
米ディズニー・チャンネルの子供向けドラマ「スイート・ライフ」に出演していた女優キム・ローズ(54)が、共演者であるディラン・スプラウス(31)について言及。同作出演時の忘れられない思い出を明かした。
「スイート・ライフ」(2005-2008)は、母の仕事の都合でティプトンホテルに暮らすことになった主人公ザックとコーディ(双子)が、ホテルを舞台に毎回珍騒動を繰り広げるドタバタコメディ。キム・ローズはザックとコーディの母でシンガーのキャリーを、ディラン・スプラウスはイタズラ好きでやんちゃな兄ザックを、成績優秀でまじめな弟コーディはディランの実の弟であるコール・スプラウスが演じた。
今月初旬、90年代~00年代をふり返るポッドキャスト番組「Back to the Best」に出演したキムは、「スイート・ライフ」出演時代を回想。当時10代だったディランやコールが撮影現場で自身を常に守ってくれていたと明かしたうえで、お気に入りの思い出のひとつであるディランとのエピソードを披露した。
それはキムが夫トラヴィス・ホッジスとの子を妊娠していたときのこと。妊娠により体重が増えていたからか、脚本にはキムの体型をネタにしたジョークが盛り込まれていたという。
すると、当時15歳だったディランは、そのセリフを発するのを拒否。キムによれば、「(ディランと)会話をたくさんするシーンだったと思うんだけど、彼はこの笑いのセリフをすっ飛ばし、すっ飛ばし、すっ飛ばし続けた」のだとか。
これが原因でディランは番組の製作総指揮者と対立。同人物はディランにそのセリフを言うよう強要したそうだが、ディランはその指示に従うことなく、「僕はどんな女性に対しても、ましてやこの女性に対してそのような無礼なことは言わない。君が何かおもしろいことを書いてくれれば言うよ」と、毅然とした態度を取ったという。
15歳にして、人の体型を笑いのネタにしてはいけないという倫理観を持っていたこともすばらしいが、キムを守るために何十歳も年上であろう製作総指揮者に立ち向かった彼の勇気と行動力には脱帽だ。