一挙に東京の2チームが昇格したことで、来季のJ1は20チーム中9チームが関東のチームとなる(鹿島、浦和、柏、FC東京、町田、東京V、川崎、横浜F、湘南)。このうち鹿島、浦和、柏は1県1チームだが、東京と神奈川には6チームが集中。しかもこの6チームとも“勢力範囲”が非常に近い。

「東京の3チームのうち、FC東京と東京Vとは本拠地が同じ(味の素スタジアム)ですが、町田の本拠地の『町田GIONスタジアム』とも直線距離で12~13kmしか離れていません。さらにその中間には川崎の練習場があり(川崎市麻生区)、そのあたりは川崎サポーターが多い。都合4チームのファンが混在する状況です」(フリーのサッカー記者)

 これだけでも十分にややこしいが、町田の昇格で俄然盛り上がる町田駅周辺も“一枚岩”ではない。

「町田が強くなったのはここ最近なので、町田在住のサッカーファンは、電車1本で行けるマリノスのファンが多い。日産スタジアムまではJR横浜線で20分程度ですし、ほぼ地元といえる桐光学園出身の中村俊輔がマリノスにいたのも大きい。一方で横浜市には横浜FCもあるので、ゼルビア一色には程遠いですね」(地元在住のサッカーファン)