◆エビデンスなき「お手当」

ところが、ペットであるネコかわいさで冷静さを失うと、昔の沼が顔を出すのだ。

今年の夏には、かわいがっていた通いネコに「レイキ」を施した。レイキとは、厚生労働省の「統合医療」情報発信サイトでは「身体に本来備わっている自然治癒力に対する、東洋の信仰に基づくもの」と説明されている。

「庭に遊びに来たネコの様子がおかしいんですよ。息が早く、いつもは出ていないよだれをたらし、体は熱い。ぐったりして食欲もない。『あ、熱中症?』とあわてました。

そこで、ネコの保護活動をしている知人に急いで教えてもらい、レイキでお手当したんです。高次元の光が放射されるイメージで、手のひらからエネルギーを発して浄化を促します」