故事によれば、孔子の弟子だった曾参はとても貧しく、いつもみすぼらしい着物を身につけていました。

しかし、彼が『詩経(中国最古の詩集)』の商頌の詩を歌うと、その「歌声」は金石の楽器を奏でるような見事な調べで、世界に響き渡ったといいます。

「曾参歌声」の「曾」は「かつて、以前、これまで」などの意味を持つ漢字です。

「曾」の音読みは「ソウ・ゾ・ソ・ゾウ」、訓読みは「曾なる(かさなる)」「曾て(かつて)」「曾ち(すなわち)」「曾す(ます)」、漢検1級/準1級、12画の漢字です。

最後に、曾参さんを題材にした四文字熟語がもうひとつあるので紹介しましょう。

曾参殺人:嘘でも何度も聞かされると信じてしまうこと。

曾参が人を殺した(実は殺していない)と何度も繰り返し聞かされた母親が、ついには信じてしまったという故事に由来する言葉です。

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