たとえたくさんのお金を稼いでも、「バケツの底に穴が開いた状態」では、お金持ちにはなれません。バケツの底に穴が開いた状態とは何かというと浪費体質のこと。真のお金持ちになりたいのなら、お金を稼ぐだけでなく、浪費体質を改善することが大切です。真のお金持ちから学ぶことで浪費家を卒業し、お金持ちへの道を踏み出しましょう。
お金を稼いでもお金持ちになれない本当の理由は?
お金を稼いでもお金持ちになれない理由と、真のお金持ちから何を学べばよいか、お伝えします。
年収は順調に上がっているのに、お金が貯まらない――。そんな悩みを抱えている人は、実はたくさんいます。貯蓄とは、「収入-支出」を意味します。つまり、お金を稼いでもお金が貯まらない理由は、支出が多いからにほかなりません。
たとえば、水をバケツに注いでも、バケツの底に穴が開いた状態では、水はどんどん流れ出してしまい貯まりませんよね。そんなときは、バケツの穴をふさぐことが先です。逆の見方をすれば、穴さえふさいでしまえば、みるみるバケツに水が貯まるものです。貯蓄についても同じで、まずは浪費体質を見直し、お金が貯まる仕組みを作ることが大切になってきます。
真のお金持ちの倹約スタイルに学ぼう
意外に思うかもしれませんが、真のお金持ちは決して浪費をしません。メディアに出てくる浪費タイプのお金持ちは、あくまでプロモーションやパフォーマンスの1つとして浪費をしていると思ってください。
もっと上にいる真のお金持ちは、たくさん稼いでいたとしても、意外なほど倹約スタイルを徹底しています。真のお金持ちの倹約スタイルを学び、お金を稼ぐだけで貯蓄できない悪循環から抜け出しましょう。
名著『となりの億万長者』に学ぶ!真のお金持ちになるヒント
『となりの億万長者〔新版〕──成功を生む7つの法則』
著者:トマス・J・スタンリー/ウィリアム・D・ダンコ
出版:早川書房
価格:単行本1,320円(税込)
『となりの億万長者』という本に見るお金持ちになるための教訓を紹介します。
名著『となりの億万長者』の内容は?お金持ちのライフスタイルをのぞき見
『となりの億万長者』とは、アメリカの富裕層研究の第一人者、トマス・J・スタンリー博士とウィリアム・D・ダンコ博士の調査結果を紹介した本です。
1973年、博士たちはアメリカ全土の億万長者を対象とし、インタビューやアンケートなどを行い、職業、消費行動、資産、年収などの調査を実施しました。1万人以上も調査し、億万長者のライフスタイルを徹底的に分析。それを「7つの法則」にまとめ、1996年に「The Millionaire Next Door(邦題『となりの億万長者』)」を出版したのです。
この本は、アメリカで200万部以上の大ベストセラーとなり、日本でも人気を博しました。その7つの法則の1つ目が「彼ら(億万長者)は収入よりはるかに低い支出で生活する」になります。お金を稼ぐからこそ、支出のコントロールが大事だと改めて気づかせてくれる教訓だと言えるでしょう。
真のお金持ちは高級スーツ・高級腕時計・高級車を買わない?
『となりの億万長者』では、億万長者の消費行動を分析しています。消費行動とは、買い物スタイルのことです。すると、「倹約、倹約、倹約」をモットーとする億万長者のあり方が見えてきます。
億万長者と言えば、高級なスーツ着て、高級腕時計をはめ、そして高級車に乗っているとイメージする人も多いことでしょう。ところが実際には、スーツや腕時計、車にお金をかけません。
スーツに関しては4万円以下、腕時計は2万5,000円が相場とのこと。いたって庶民的だと言えます。億万長者は見栄を張るより、実用的な物を好む傾向があります。
また、高級品を買うことで得られる一時的な満足より、資産を守ることのほうがよほど重要だと理解しているのでしょう。お金持ちを目指すなら、億万長者の買い物スタイルはぜひ参考にしたいですね。