整理整頓や片づけは、少しでも生活を快適にするために避けては通れない課題の1つですが、いざ取り組んでみたところで「なかなか片づかない…」という方は少なくないようです。そこで、整理収納アドバイザーとライフオーガナイザーの資格取得の際に学んだ内容から、仕事や家事、気持ちを片づけるときの基準にしていることを紹介します。

人との距離は「自然にそっと離れていく」のがやさしい。またつながることもあるから

人との関係は、自然にまかせて。コロナ禍の約3年でわたしはそう思うようになりました。

上司や同僚、友人、親しくしていた人たちとほぼ会わない生活にすーっかり慣れてしまい…。自然と会わなくなったり、連絡をとらなくなったりした人たちもいます。

その逆に、数年ほぼ連絡をとりあっていなかったけれど、4年ぶりくらいに会えて、「ああ、この人と話すのはやっぱり楽しい。こうやって細く長く関係が続いていったらいいな」と改めて感じた人もいます。

時間を経て、お互いの状況が変化したからこそ話せることや、さらけ出せることもたくさんあったりして、より仲良くなった人もいます。

会う頻度はそんなになくても、大丈夫。

そして、自然とそっと離れた人たちとも、「今はお互い、一緒にいる時期じゃないのかもしれけど、またそのうち距離が縮まるときがくるかもしれないよね」という気持ちで、いったん縁の糸をそっと手放します。

そんな風に、やさしい気持ちで人と離れることができるようになりました。

「疎遠になる」という言葉がありますが、コロナ禍を経て、「疎遠もひとつの縁」と思うようになりました。「絶縁」ではないから、いつかまたつながるかもしれない、細い縁は続いているのだと。

「またそのうち、つながるときがきたらいいな」と、先を楽しみにする気持ちを味わうのも、また楽しいです。<text:なまけるための片付け/花太郎(整理収納アドバイザー)>