『マイ・エレメント』ウェイド『マイ・エレメント』ウェイド

マイ・エレメント』のウェイドが、人とつながりやすい理由をプロのセラピストが解説している。

火・水・土・風の4つのエレメント(元素)が、それぞれの特性を活かしユニークな生活様式で共生している[エレメント・シティ]が舞台となる本作。主人公はアツくなりやすくて家族思いなエンバーと、涙もろくてやさしい自由な心を持つウェイド。自分の住むファイアタウンを出ることなく大好きな父の店を継ぐことを夢見て頑張っていたエンバーはある日、自分とは性質も性格も正反対なウェイドと出会い、少しずつ心を通わせていく。

プロのセラピストであるジョナサン・デッカーは、シネマ・セラピーの新しいビデオでウェイドの心理を分析している。観客に「ウェイドになろう」と促すデッカーは、ビデオを通してウェイドのキャラクターを賞賛した。

ウェイドが使っている心理テクニックは「ジョイニング」というもので、「他の存在に対する気遣いと思いやり」を示すことによって、他の人々に「関心を示す」ことだという。

「面白くなろうとするのではなく、興味を持つことだと思う。その人がどんな人なのかに興味を示すだけで、人をひきつけることができる」「ウェイドが示しているのは、他の存在に対する気遣いと思いやりだ。そして、彼は他の人々にもそれに加わるよう誘っている。カウンセリングではそれを『ジョイニング』と呼ぶ。そして、どのように人に加わるかについては、数多くのテクニックや、さまざまなスタイルがある。相手が大きな声を出せば、自分も大きな声を出す。相手がやわらかければ、自分もやわらかくなる。そうすることで、気の合う仲間と一緒にいるような気分になれるからね」と解説した。

本作は、日本の各レビューサイトでも『リメンバー・ミー』『ソウルフル・ワールド』と並ぶ軒並み高得点を獲得。切なくも美しい、ピクサー作品史上最もロマンティックな物語に「ピクサー史上最高確定」「今まで観た映画の中で一番好き」の声も上がっている。