イーロン・マスク photo : Stephen Lovekin/Shutterstock
新進気鋭の製作・配給スタジオ「A24」が、イーロン・マスクの伝記映画の製作を進めていることがわかった。
米Variety誌によると、A24においてダーレン・アロノフスキーが監督を務めるイーロン・マスクの伝記映画のプロジェクトが現在進められているという。
脚本のベースとなるのは、今年9月に出版されたウォルター・アイザックソンが執筆したイーロン公認の伝記「イーロン・マスク」。アイザックソンは以前、AppleのCEOスティーブ・ジョブズの伝記を発表。同書籍はベストセラーとなり、2015年には、マイケル・ファスベンダー主演で映画化された。
情報筋によると、映画スタジオや映画監督たちがアイザックソン著書のオプション権をめぐって競り合っていたというが、最終的にA24が入札戦に勝利したという。
アロノフスキーといえば、監督を務めた映画「ザ・ホエール」(2022・A24製作)が、今年3月に行われた第95回アカデミー賞にて3部門にノミネート。同授賞式では主演のブレンダン・フレイザーが主演男優賞を受賞し話題となった。また、これまでに『レクイエム・フォー・ドリーム』(2000)、 『ブラック・スワン』(2010)、 『マザー!』(2017)などでメガホンを取っている。
今回主人公となるマスクは、2002年に宇宙輸送サービス会社「スペースX (SpaceX)」を設立したことで脚光を浴びた人物。米電気自動車大手「テスラ」の早期の投資家でもあり、最終的にはCEOにまで昇進した。さらに昨年には、「ツイッター社」を440億ドル(約6兆6000億円)買収、Xにブランド変更し物議を醸した。買収が完了して以降、マスクは従業員の大量解雇や認証バッジの有料化など、反発を引き起こすいくつかの変更を行っている。
推定資産2309億ドルと言われている大富豪マスクを演じるのは誰なのか。なお、マスクは自身の伝記映画の監督をアロノフスキーが担当することについて、「ダレンがやってくれることになり嬉しい。彼は最高の映画監督の一人だ」と投稿したという。