NON STYLE・井上裕介は「4分ネタだったら若い子が優勝するんちゃう?」と言い、ナイツ・塙宣之が「やっぱ6分くらいは?」と水を向けると、石田明は「最近、ネタ作るってなっても16分くらいを削って10分で見せるって感じやから」と、年齢とともにネタ時間が長くなっていることを明かしている。
また、21年4月にルミネtheよしもとのオープン20周年記念で開催された「ルミネtheよしもと20周年記念公演 漫才チャンピオン寄席」の際には、初代王者の中川家がインタビューに応じ、やはり「面白そうですよね」と言いながらも「1組7~8分はいただかないと」と語っている。
昨年行われた芸歴16年以上の漫才コンテスト『THE SECOND』(フジテレビ系)では6分に設定されたネタ時間が長すぎるのではという懸念もあったが、終わってみれば大会は大成功。優勝したギャロップはもちろん、マシンガンズ、囲碁将棋らをブレイクに導いている。
実際「M-1チャンピオン大会」が開催されるとなれば現役王者の令和ロマンや18年王者・霜降り明星にも参加権利があり、一概に「おじさんだからネタ時間を長くしよう」というわけにもいかないだろう。だが、彼らならどんなネタ時間でも容易にアジャストしてきそうなイメージもある。
いずれにしろ、もし開催されるとなれば盛り上がることは間違いない。戦闘民族たちの笑わせたい本能が満たされる日を待ちたい。
(文=新越谷ノリヲ)