葬祭事業のDXを推進するMシステムズが、葬送のありかたへのあらたな提案として、葬送を託せない人むけに、また、参列する人がいない人のために、お迎えから安置、火葬までのシンプルなプラン「あんしん火葬」の提供を開始した。

火葬のみを行うというシンプルなお別れの形

2025年から、団塊の世代が後期高齢者入りしはじめ、我が国では本格的な多死社会を迎える。今の日本では、65歳以上の一人暮らしが300万人を超え、自宅での孤独死は7万人を超えたという。

また、介護施設で最期を迎える人も増え続け、一般葬で送られることがかなわない現実が多く見受けられるようだ。

葬儀を執り行えなくてもかまわない人、また、そもそも希望していない人もいる。Mシステムズでは、そのような人々にも安心できる仕組みが必要である、そして尊び送られることを必要としていない人はいないと考えた。


「あんしん火葬」は、通夜、告別式を行わず、火葬のみを行うというシンプルなお別れの形だ。病院等で亡くなった後、連絡を入れると、全国の葬儀社から迎えが来る。その後安置、火葬まで、喪主に代わり執り行ってくれる。


15万円(税抜)のプランに、寝台車での搬送から、棺、骨壷、安置、死亡届役所手続き、火葬場の申し込みまですべて含まれている。

また、「あんしん火葬」は、事前相談や事前予約を行うことで、すべて自身で準備ができ、最期の手配に対する不安を感じることなく過ごすことができる。

過去の相談事例

これまでMシステムズには、以下のような相談事例が届いている。

一人暮らしの60代女性からは、「がんが見つかり、オペを控えている。もしもの時、家族もいないので自分自身の最期がどうなってしまうのか不安になった。準備できることがあるなら、教えてほしい」という相談があった。

また、介護施設を経営する男性からは、「75歳で入居された方で、現在95歳。現状身元引受人がいないこの方の最後はどうなってしまうんだろう。一緒に生活していた方が、どのように送られていくのか自分たちが関与できないことがもどかしい。もし何かできることがあるなら、事前に準備はできないのだろうか?」といった相談が届いている。

さらに行政からは、「独居高齢世帯も増えており、様々な支援をする中で最後亡くなられてしまった後、遠い親族に連絡をしたところ『関係ない、知らない』と引き取りを断られてしまうケースが多い。このような状況を防ぐためにも、事前に本人と決めておき、納骨まで丁寧におまかせできる仕組みはないのだろうか?」という相談があったという。

Mシステムズでは、全国の葬儀社・寝台業者との連携、行政・民生委員・社会福祉協議会や地域包括センターでの受け皿、介護施設や訪問看護師等の相談窓口、行政書士や弁護士など士業の死後委任契約の葬儀部門協力、独居高齢者を借主に持つ賃貸住宅の大家からの相談窓口、高齢者の安全を守る警備会社からの相談窓口などの業務を請け負っている。

Mシステムズは、「セレモニーは不必要なのか?われわれはそうは思っておりません。“あんしん火葬”はご自身の終活を託す人がいない方のためのサービスです。ですので、お別れをしたい人がいるのであれば、セレモニーをすることを我々は望んでいます。あんしん火葬は様々な理由でセレモニーを行わない方も『大切に尊び送るためのサービス』とお考えください。セレモニーが必要な方までこのサービスを選ばぬよう、心から願います」との想いを持っているという。

この機会に、「あんしん火葬」をチェックしてみては。

あんしん火葬 サービスサイト:https://anshin-kaso.jp

(yukari)