熊本城を望む熊本市中央区のサクラマチガーデンにて、8月9日(金)より、竹あかり演出集団「CHIKAKEN(ちかけん)」が彩る月夜の風雅な展覧会「かぐや姫の光る庭 in サクラマチクマモト」がオープンする。

竹あかり演出集団「CHIKAKEN」について

CHIKAKEN代表 三城賢士氏

竹あかり演出集団「CHIKAKEN」は、2004年、熊本県・崇城大学の学生時代にて出会った、池田親生(ちか)氏と三城賢士(けん)氏を中心としたユニット。共に師事した内丸惠一先生の提唱する「まつり型まちづくり」をベースに、竹に穴を開けてあかりを灯す「竹あかり」の演出制作・プロデュース集団「CHIKAKEN」を、2007年4月に設立した。


熊本を拠点に全国各地で「竹あかり」を灯し、その土地にしかない“風景”と“物語”を創りつづけている「CHIKAKEN」。「人と人・人とまち・人と自然」を繋ぐ「竹あかり」が、一過性の「事業」として消費されるのではなく、新たな日本の「文化」として受け継がれることを目指している。

また「CHIKAKEN」は、地域と協働で創り上げるまつりを全国各地で手がけるほか、2019年に中国初の竹あかりの祭り「開竹祭」、2020年にブラジル、台湾、2023年にフランスにて演出し、世界にも「竹あかり」の魅力を拡げている。

日本開催のG7サミットでは、2016年に伊勢志摩の配偶者プログラム夕食会場、2023年に広島の政府広報展示エリアにて、新たな日本の文化として「竹あかり」を展示。2023年11月に放送された『情熱大陸』にも出演した。

「竹あかり」について


「竹あかり」とは、竹に穴や切り込みを入れ、中にロウソクやLEDを入れて明かりを灯したもの。竹灯籠、竹アートなどとも呼ばれており、1997年に始まった大分県臼杵市で行われる「うすき竹宵」が竹でできたぼんぼりの発祥と言われ、全国各地で開催されている「竹あかり」の先駆け的存在とされている。

誰でも手軽に作ることができることで、今では全国で見られるようになっているとのこと。高度な作品を作る演出家も登場し、新たな日本の美として定着しつつある。主に孟宗竹を使用するが、近年では樹脂製人工竹でも作られているそうだ。

竹取物語の“その後”のかぐや姫の月の庭園


8月9日(金)にオープンするのは、日本古来の竹取物語の“その後”のかぐや姫の月の庭園をモチーフに、竹あかりを使った現代アートで彩る月夜の風雅な展覧会。


かぐや姫が全てを残し帰って行った月の都。それは、誰もが憧れる光り輝く素晴らしい世界に思われるが、その宮殿には、⼀体どんな庭園があったのだろうか。

1000年以上昔から語り継がれる神秘的な物語の“その後”の世界を、圧倒的な竹あかりで表現する。

今回、「CHIKAKEN」初の有料かつ2025年5月までの常設の展覧会とすることによって、これまで成し得なかった大規模な装飾および作り込みを実現し、日本ならではの歴史と文化とアートを融合させたナイトタイムエコノミーコンテンツを提供。

ちなみにナイトタイムエコノミーとは、夜間の観光促進政策で、夜間の様々な活動を通じて、地域の魅力や文化を発信し、インバウンドも含め地域の活性化を目指すものだ。