地元の商店主たちが集まり結成される黒磯日用夜市実行委員会は、8月24日(土)・25日(日)の2日間、那須塩原市のJR黒磯駅前広場にて「食と音楽」をテーマとした夏のイベント「黒磯日用夜市vol.7」を開催する。
2日間で50店舗以上の飲食店が集まり、10組のアーティストによるライブ演奏を行い、地域住民の交流の場の創出と地域経済の活性化を目指す。
移住者を中心とした独自のカルチャー
イベントが開催される栃木県・那須塩原市は東京から新幹線で約1時間、那須連山の裾野にあり、豊かな自然、温泉地、生乳生産量本州1位を誇る酪農地帯と、観光資源に恵まれた地域だ。
那須高原は御用邸でも知られる関東屈指のリゾート地。
温泉やアウトレット、アウトドアを楽しみに県外からの観光客も多数訪れ、21年、22年には「世界の持続可能な観光地TOP100選」に2年連続で選出されている。
また、都心へのアクセスの良さから、地方移住者や、別邸を持ち多拠点生活を送る住民が多く存在し、6年連続転入超過が続く若い移住者に選ばれるエリアとなっている。
その那須塩原市の東部に位置する黒磯エリアは、まさに那須高原の玄関口。
カフェやレストラン、パン屋、花屋、家具・生活雑貨店、ゲストハウス……と徒歩圏内の通りに個性豊かな個人商店が立ち並び、独自のカルチャーが育まれ、近年全国的に注目を集めている。
移住者が多いことから、新しい感性の流入が絶えず起こり、風通しの良いコミュニティが形成されていて、住民たちが変化に対して好意的であり、街が育っていく土壌があるのが特色だ。
今年で7回目となるローカルイベント
「黒磯日用夜市」は、黒磯の商店主たちによって2015年から黒磯の駅前で開催を続け、今年で7回目。
「食と音楽」を通じてコミュニティの形成、地域経済の活性化、賑わいの創出を目的とし、その軸足たるところを「地域=ローカル」に置いた夏の夜のお祭りだ。
コロナ禍を経て4年ぶりとなった前回の2023年開催時には、県内外から2日間でのべ5000人以上の来場者数があった。
多彩なフードブースにも注目!
50を超える飲食店ブースは半数以上が県外からの出店者。
都内からは去年も盛況を博したグルメバーガーの名店「Burger Mania(バーガーマニア)」、知る人ぞ知る白金の隠れ家的フレンチレストラン「FRANZ(フランツ)」等が出店。
都内近郊エリアでは、食通に愛される老舗「邦栄堂製麺」(鎌倉)による焼きそばフードトラック、まだ日本では馴染みの薄い台湾の麺料理“台湾麺線”を提供する「栄栄謳麺線」(三浦)等が出店する。
注目したいのが、京都でのnomaポップアップレストランにも参画した料理人石坂秀威さんをシェフに据えた「sea vegetable(シー ベジタブル)」。
高知を含め全国各地に海藻の生産拠点をもち、当日はその海藻を使用したメニューを提供する予定だ。
もちろん、地元栃木からも、農家おでん「湯気」(鹿沼)、本格インドカレーと創作ミールス専門店「月とスパイス」(鹿沼)、スペシャルティコーヒーとドーナツ「COFFEE & DONUTS FIVE」など、ジャンルを問わず本格派のお店が勢ぞろい。