「ちびっこ夏祭り」開催の背景や思い

1970年初めに、日本に「発達障害」という言葉が入ってきてから少しずつ世間に広がり始め、現在は誰もが聞いたことのある言葉となった。近年では、普通学級に2、3人は発達障害の可能性がある児童がいると言われている。

また、発達障害の症状は見られるものの、発達障害の診断基準を満たさない状態を指すグレーゾーンという言葉もよく耳にするようになった。

しかし、まだまだ社会からの十分な認知がなく、育てづらさを感じている保護者がたくさんいるという。

そこで今回は、発達障害や療育についての地域での認知を深めることや、出店者や出演者、ボランティアを介して身近に応援してくれている人がたくさんいるということを知ってもらうことを目的として、「ちびっこ夏祭り」を企画した。

さらに、「くらすぴっつkids」の代表は、自身の経験から「問題は一つではなく、複数の事象が重なり合って起こっている」と考えている。例えば、療育が必要な子どもやその保護者の困り感というのは、療育をすれば全て解決できるわけでなく、他にもいくつものサポートが必要ということだ。

同時に、地域には子育てを応援したいと思っている事業者や団体がたくさんある。必要な人に必要なサービスを届けるには、もはや公的サービスだけでは不十分であり、民間の事業者や団体と保護者を繋ぐことで、昔とは違う新たな形で「地域で育てる」ということを実現できるのではないかと考えている。

「ちびっこ夏祭り」を親子で楽しみつつ、特性によって社会生活に困り感を抱えている子どもや保護者について理解を深めてみては。

■不動コミュニティーセンター
住所:徳島県徳島市不動本町2丁目178番地1
くらすぴっつkids ホームページ:https://classpits.com

* 特性を抱えた子どもが社会的に自立して生活できるよう、それぞれの状態に応じた支援をおこなって発達を促すこと

(Higuchi)