エリザベス皇太后が残した、ひ孫への遺産とは?
22年前に101歳で亡くなったエリザベス皇太后。推定7000万ポンド(137億円)の遺産は生存していた唯一の実子であるエリザベス女王が全て受け継いだと発表されているが、亡くなる前、皇太后は自分が所有していたお金の3分の2を信託基金として、ひ孫に残す手続きをしていた。
1,400万ポンド(約27億7,000万円)に上るとされる信託基金を相続するのはウィリアム皇太子とヘンリー王子で、第一の受益者はヘンリー王子だと推測されている。皇太子ではなく王子が多く受け取るようになっているのは、金銭をめぐって兄弟間で揉めてほしくないとの思いがあったからだとみられている。
1994年時点ではウィリアム皇太子も王子だったが、皇太子になればウェールズ公としてコーンウォール公領の莫大な収益を受け取る権利を承継する。事実、皇太子は昨年1年間だけで、コーンウォール公領の収益として約3000万ドル(約46億円)を受け取ったが、ヘンリー王子はその恩恵にはあずかれない。
皇太后は、これがいざこざの原因になると考え、自分の遺産は王子が優先的に受け取れるようにしたとみられているのだ。