皆さんこんにちは!現在、私ムッシュサトウは日本に帰国中ということで、今回より番外編として日本のパティスリーにも焦点を当ててご紹介できればと思います。より近い目線で、引き続きお付き合いくださいますと幸いです。

さて、記念すべき第一回に選んだのは蔵前に位置する『Clair de lune(クレール ドゥ リュンヌ)』です。フランス語で「月明かり・月の光」という意味で、お店を訪れた人たちの心に癒しの明かりを灯したいという意味が込められているのだそう。私自身、東京に上京してこちらのお店を見つけて以来、訪問する度にそんな癒しの気持ちを感じさせてもらっている気がします。

取りそろえるお菓子の数々はフランスで修行したシェフのセンスと腕が光ります。日本の洋菓子のエッセンスも取り入れたベーシックなものから本格派なもの、そして子どもも喜ぶユニークなものまで、豊富ラインナップ。それでは、さっそくいくつかご紹介したいと思います。

 

ちょっぴり大人なムースケーキとミルフィーユ

まずは季節限定のムースケーキ「巨峰」です。ぶどうの時期にいただいたこちらは鮮やかな葡萄色が美しい一品。フレッシュな巨峰をワインを作る要領で潰し、ムースにしています。なかには香りのいいバニラムースが忍び、味の強弱の対比が素晴らしいです。

そして土台にオーガニックのカカオを使用した生地が使われていることで、全体の風味にさらなる印象を与える一役を担っているように感じました。見た目の美しさのなかに非常に凝った要素が盛り込まれていますよね。

次に、メレンゲの帽子が可愛らしいカシスのムース。ムースのおいしさは上述の「巨峰」で証明された通り。カシスの爽やかな酸味に肩が緩みます。キルシュを使ったババロアもあり大人な印象を受けます。

こちらも印象的な佇まいの、直立するミルフィーユです。個人的にこのお店のスペシャリテだなと感じる一品で、香ばしくザクザクのパイ生地のなかに特製のカスタードクリームがたっぷりと入っています。鮮やかな季節のフルーツが乗り、リボン結びの愛らしい姿がプレゼントにも喜ばれそうです。

 

子どももうれしいサクサクシュークリームと焼き菓子も!

シュークリームは注文時にクリームを入れてくれるので、生地とクリームそれぞれのおいしさを余すことなく楽しめます。

そしてなんといってもうれしいのが、焼き菓子もとってもおいしいこと。焼き立てのカヌレに出合えた日は忘れずに手に取りましょう。外側はカリっと香ばしく、なかはもちっとラムの香りが最高に至福のひとときを与えてくれますよ。

子どももうれしいおもしろお菓子も!花火大会の時期に売り出された「華火」の味は食べた人だけのお楽しみ。もしまた来年会えたときには、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。口の中で花火のように何かがパチパチ弾けます!

 

いかがでしたでしょうか。蔵前に、いまのようにカフェやお菓子屋さんが多くなる少し前から愛されているこちらのお店、ぜひその味に会いに行ってみてください。月の明かりのように、色の異なるさまざまなお菓子で出迎えてくれることでしょう。

 

■お店情報

Clair de lune(クレール ドゥ リュンヌ)

住所:〒111-0042 東京都台東区寿3-8-5

営業時間:9:00~21:00

定休日:月曜日

 

提供・PARIS mag(シンプルで上質なライフスタイルを提案するWEBマガジン)

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