マクドナルドは性加害問題を受けて「旧ジャニーズの所属タレントとは現行CMの契約を更新せず、新たな契約も結ばない」と発表したが、退所者の起用は問題ないという姿勢だ。実際、岡田准一は木村と同じく出演CMが一時打ち切られたが、昨年11月にSMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)を退所したことで、今年から再び同社のCMに出演するようになった。

 さらに、4月初めより堺雅人との共演で赤西が「サムライマック」の新CMに登場し、4月23日からは元King & Princeの平野紫耀、神宮寺勇太、岸優太からなるNumber_iが「チキンマックナゲット」の新CMに出演。それに続いて山下の出演が決定したことで、露骨ともいえるほどの「辞めジャニ」起用路線が明確化している。

 他社のCMでも、旧ジャニーズ勢の契約がどんどん打ち切られていく一方、辞めジャニ勢の起用が増加。広告業界では先述のNumber_iをはじめとするTOBE勢が存在感を強めており、他に「新しい地図」の香取慎吾、草なぎ剛、稲垣吾郎なども広告需要が上昇傾向にある。

 ドラマ界においても、放送中のフジテレビ系『ブルーモーメント』で山下が主演を飾り、同局系『Re:リベンジ-欲望の果てに-』で錦戸亮が主演に次ぐ二番手を張るなど、辞めジャニの起用が目立ってきた。スポンサーが旧ジャニーズ勢を敬遠した結果、CMやドラマでの需要が一気に辞めジャニ勢に回ってきた格好ともいえる。