◆出産のダメージで体が“瀕死状態”に……

産後、病院のNICUで息子さんと対面するあいりさん
産後、病院のNICUで息子さんと対面するあいりさん
――産後は、体力の回復にかなり苦労したそうですが、どんなことが大変でしたか?

あいり:「ずっとこのままだったらどうしよう」と不安になるくらい、回復が遅かったです。

まず、普通に歩けませんでした。それに顔や足のむくみがひどくて、特に足は靴が履けないくらいでした。関節が全部痛くて立ち上がれなかったです。あまりにもキツくて、退院した翌日に息子を夫に託して鍼灸院に行ったのですが、「出産が壮絶だったとわかるほど、体が瀕死状態だね」と先生に言われました。

指の関節も固まって動かなくて、産後に引き締めのために履こうと思って買っておいたガードルが履けませんでした。母乳とミルクの混合だったのですが、ミルクの缶を開けることすらできなくて不自由でしたね。まともに歩けないので外出もできず、産後3か月になってやっとヨタヨタと散歩に出ることができました。

――産後はご両親にサポートを頼んだりしましたか?

あいり:両親は高齢なので、しんどいだろうなと思って頼まなかったんです。でもありがたいことに夫も積極的に育児をしてくれたため、2人で頑張っていました。私は体がつらかったので、子どもの沐浴は最初のうちはほとんど夫がやってくれていましたね。

――「45歳で出産して良かった」と感じることはありましたか?

あいり:良いと思うことは一つもないです(笑)。YouTubeのコメントでは、「年を重ねてからのほうが経済的にも精神的にも余裕があるからいいですね」というお声をいただいたのですが、私は1日でも早く産みたかったし、年を取るとデメリットが多いと思います。

でも視聴者の方から「落ち着いてますね」と言われると、そういう見方もあるんだなと思いますし、先輩ママから教えていただくことが多いのでありがたいです。