名古屋のゲストであるヤバTの紹介の際、「まぁこれちょっと先言っとくわ」と切り出した粗品は、ヤバTのライブ中にフロアで発生すると想定される、いわゆるモッシュ・ダイブについての自らの見解を語り出す。

「これは、俺らがしてくださいとは言えない、立場上」

 粗品自身はオーディエンスに好きに楽しんでほしいといい、暴れても、声を出して一緒に歌っても、飛んでもいいし棒立ちで静かに聞いてもいいというスタンスであることを明確にしたうえで、「文化としてあるっちゃあるし、容認もできへんし、否定もできひん、俺は正直」と率直な意見を述べ、ライブハウスでのライブは「満員電車のようなもの、人と人がぶつかるよ」「それ無理な人、まず来ないでください」と呼び掛けた。

「それでもどうしても粗品見たいっていう人、後ろにいてください」

「後ろにいたら前で見られへんじゃないかって方、来ないでください」

 いつになくはっきりとした口調でカメラに語り掛ける粗品。その裏には「ヤバTとヤバTのファンにだけは迷惑かけるなよ」という強い思いがあったようだ。