反発の背景には「ジュニアのころからメンバーたちの成長を見守り、デビューの喜びや苦楽を分かち合いたい」という、旧ジャニーズ時代からのファン心理がある。そのため、それまでの苦労を経験していない新顔がグループに入ってきても「受け入れられない」という意識があるのだろう。
Snow Manはデビュー前年の2019年、当時プロデューサーだった滝沢秀明氏が「テコ入れ」としてメンバー増員を決定。目黒蓮、ラウール、向井康二の3人を加入させたが、この時もファンからの強い反発があった。デビュー前のグループですらそうなのだから、今回のファンの混乱も理解できる。
ただ、Snow Manは新メンバー加入の戦略が大当たりし、目黒が俳優として大ブレイクしたことがグループの躍進につながった。timeleszについては、ファンからも「3人のままだったら徐々にグループ人気が落ちていくのは目に見えている」という冷静な指摘があり、新メンバー募集はジリ貧の流れを断ち切って「上を目指すため」の攻めの決断といえる。
オーディションは「timelesz project」として選考過程などを公開していくとのことで、旧ジャニーズ版『Produce 101』のような盛り上がりとなる可能性もある。菊池はYouTubeに投稿した予告編動画で「必ず納得してもらえるような結末にしたいと思っているからこそ全部を見せていきたい」と意気込んでいるが、初の試みはどのような展開になるのか今後も注目したい。