サンドラブロックの若い頃は苦労が多かった?
サンドラ・ブロックが有名ハリウッド女優としてヒットしたのは29歳のときで、少々遅咲きであるとも言われています。その背景には長い下積み時代があり、苦労も多かったようです。
チャンスを掴めない下積み時代
サンドラは、両親の影響もあり幼少期からバレエや声楽を学んでいました。オペラ歌手として活躍していた母親の舞台で小さな役をもらったこともあり、次第に演技への興味を持つようになったということです。
大学はイーストカロライナ大学へ進学し、演劇を学びましたが、更に本格的に演技の勉強をしたいという理由で中退します。そして俳優養成所としても有名な、名門ネイバーフッド・プレイハウスに入り、演技を学び直しました。
これをきっかけにオフ・ブロードウェイの舞台に立つようになりましたが、まだまだトップ女優と呼ぶには程遠く、長い下積み時代を経験したのでした。
この頃は演技の仕事だけでは生活が厳しかったために、チップの良いバーテンダーやホステス、ホテルのクロークなどの仕事を掛け持ちしながら、なんとか生活を維持していました。
キアヌ・リーヴス主演映画「スピード」で大ヒット
そんなサンドラが一躍有名になり、トップ女優の仲間入りを果たすきっかけとなった作品が、アクション映画「スピード」です。作品としても大ヒットを遂げた本作で、サンドラ・ブロックは負傷したバス運転手の代わりに、爆弾が仕掛けられたバスの運転を任されてしまったアニー・ポーター役を好演しました。
彼女がもともと持ち合わせていた美貌と、表情豊かな演技に魅了されたファンは多く、イケメン俳優としても人気の主演キアヌ・リーブスとともに「ベストカップル(劇中で)」だと評されました。
それ以降「GIRL NEXT DOOR」(近所のお姉さんのような親しみやすい女性)と言われ、外見だけでなく彼女のキャラクターが幅広い層のファンを生み出したのです。
数多くの作品に出演し、アカデミー賞主演女優賞も受賞
1994年公開の「スピード」で話題になった翌年には「あなたが寝ている間に」でゴールデングローブ賞 主演女優賞にノミネートされ、その後も数多くの作品へのオファーが絶えず、引っ張りだことなりました。
1997年には「スピード2」にも出演したほか、ミス・コンテストに潜入する女性FBI捜査官役をコミカルに演じた「デンジャラス・ビューティー」や、キアヌ・リーブスと再共演を果たした「イルマーレ」、念願のオスカーを手にした「しあわせの隠れ場所」などの作品が有名です。
サンドラはその美貌だけでなく演技力も高く評価されており、アカデミー賞やゴールデングローブ賞においても、ノミネートや受賞経験を持ちます。以下、サンドラ・ブロックの受賞歴です。
アカデミー賞 | 第82回(2010年) 主演女優賞受賞 「しあわせの隠れ場所」 第86回(2014年) 主演女優賞ノミネート 「ゼロ・グラビティ」 |
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ゴールデングローブ賞 | 第53回(1996年) 主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)ノミネート 「あなたが寝てる間に」 第58回(2001年) 主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)ノミネート 「デンジャラス・ビューティー」 第67回(2010年) 主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)ノミネート 「あなたは私の婿になる」 第67回(2010年) 主演女優賞(ドラマ部門) 受賞 「しあわせの隠れ場所」 第71回(2014年) 主演女優賞(ドラマ部門) ノミネート 「ゼロ・グラビティ」 |