今回の『ブラックペアン2』の原作となるのは、医師でもある小説家・海堂尊の『ブレイズメス1990』『スリジエセンター1991』(ともに講談社文庫)。この2冊は、前作ドラマ『ブラックペアン』の原作となった『ブラックペアン1988』(同)と合わせて“バブル3部作”と呼ばれており、累計160万部を売り上げた大ヒットシリーズだ。

 つまり原作の『ブラックペアン1988』には続編が存在するにもかかわらず、主役が交代することになるのである。

 実は小説版の『ブラックペアン1988』の主人公は、前作で二宮が演じた渡海という人物ではない。竹内涼真が演じた若手医師・世良を主人公とした物語を、TBSがドラマ化するにあたって改変を行い、渡海を主人公とした物語としてリメイクしているのだ。

 原作でも渡海は1作目で「その後、杳として行方がしれない」と処理され、カーボン製の黒いペアンを巡るサスペンスも完結している。