◆出血、切迫早産、不安だらけの妊娠期間

あいりさん
――産院はどうやって選びましたか?

あいり:不妊治療でお世話になった病院の先生に、「君の場合は何かが起こる可能性が高いから、大学病院にしか紹介状は書きたくない」と言われてしまいました。出産を経験した友人から「出産後に豪華な食事を出してくれる病院」の話を聞いていたので、「食事が美味しいところがいいな」とか、いろいろと考えていたのですが、すぐに夢を断たれましたね(笑)。

でも、安定期に入ってすぐ入院することになったり、出産後すぐに赤ちゃんをNICUに入れなければならなかったりしたので、今となっては大学病院で出産して本当に良かったと思っています。

――なぜ入院することになったのですか?

あいり:妊娠7か月くらいのときに結構な出血があって、びっくりして病院に行ったら「切迫早産なので入院してください」と言われました。入院は約10日間ほどでしたが、生まれて初めての入院だったので「入院生活ってこんなに大変なんだ……」と思いました。

絶対安静なので、歩けない、動けない、それに、仕方のないことだとわかってはいるのですが、ご飯も“ザ・病院食”という感じで、ものすごく質素で……。そして入院中は常にお腹の張りを止めるための点滴をしていたのですが、なぜか私の腕は1か所しかうまく点滴の針が入らなくて、いろんなところに刺した結果、最終的に手の甲から点滴を入れていました。それが痛くてつらかったです。

――不安なときは、旦那さんに相談したりしましたか?

あいり:普段から、私の想いは夫の前で話しているので、妊娠期間中もサンドバッグのように私のモヤモヤを黙って聞いてくれていました(笑)。お腹の張りがあって料理ができないときは、出前やコンビニご飯などで甘えさせてもらっていました。そのあたりは、夫はすごく理解があったと思います。