整理整頓や片づけは、少しでも生活を快適にするために避けては通れない課題の1つですが、いざ取り組んでみたところで「なかなか片づかない…」という方は少なくないようです。そこで、整理収納アドバイザーとライフオーガナイザーの資格取得の際に学んだ内容から、仕事や家事、気持ちを片づけるときの基準にしていることを紹介します。

10年もの間、ご飯茶碗を探し続けてわかったこと

10年探していたご飯茶碗を、先日やっと買うことができました。

・模様(凹凸の装飾なども)がない

・白

・マットな質感

わたしと娘が出した条件はこれだけ。すぐに見つかるだろう…と思い、当時IKEAで買った小さな白いボウルで代用していたら、気づけば10年経っていました。器を売っているお店を見かけたら必ず入って探し、これ! というものには出会えずがっかりしてお店を出る日々が続いたのですが…。すべての条件を満たしたお茶碗にやっと出会えました。

実は、何度もサイトを訪れてチェックしていたお茶碗です。ただ、画面上で見ることしかできないため、写真を何度も眺めて、
「これは理想のお茶碗にかなり近いかもしれない」と思ってはいたものの、購入をためらっていました。

ですが…「いや、わたしはここまで、ネットでかなり買い物をしてきた。自分の勘を信じてもいいのでは?」そして、「こんなに白いご飯が好きなんだから、そろそろ心から気に入ったお茶碗を使いたい…!」という気持ちがもう抑えきれなくなり、思い切ってカートへ。

数日後に届いたそのお茶碗は、まさに思っていた通りの色、形、質感でした…!

毎日使う食器は特に、持ったり触ったりしたときの感覚がとても大切だと思います。わたしは約10年の間「お茶碗だけを」ひたすら探したことで、「なんだか好き…!」と感じてときめくものと、「これは、素敵だけど…我が家にはちょっと違うな」と感じるものがかなりはっきりしました。

そんな練習? の成果があったのかもしれません。ネット購入には少し不安もあったのですが…本当に買ってよかった!

あたたかいご飯を盛って塩昆布と一緒に食べただけで…はい幸せ。

さらに、食べ終わって洗うときですら幸せを感じています。しんどい食器洗いが、「お気に入りの食器をキレイにする」という行為になり、楽しくなったことにもびっくりしました。食事したり洗ったりするときにたくさん触れる日々の食器やお箸。それらを心から気に入っているものにするだけで、こんなに幸せな気持ちになるのだなあ…。

10年、妥協して買わずにいたからこそ、このタイミングで出会えたのかもしれません。そして、10年の間、まったく壊れることなく娘とわたしのご飯を支えてくれた、IKEAの器にも感謝です。これからも、心から好き! と思える食器やカトラリー探しを、楽しみのひとつにしたいと思います。<text:なまけるための片付け/花太郎(整理収納アドバイザー) https://note.com/namake_kataduke>

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