映画リプリーのネタバレあらすじ
ここからは、映画リプリーのあらすじを、ネタバレを交えながらご紹介します。4つのパートに分けてまとめるので、順を追ってあらすじをチェックできます。
リプリーのネタバレ①接近
主人公の青年トム・リプリーは、オペラ座でボーイの仕事をしていました。ある日、ピアニストの代理として出席した昼食会にて、造船会社で社長を務めるグリーンリーフという男と出会います。グリーンリーフはトムが着ている上着を見て、という彼の息子ディッキーの大学の元同級生と勘違いします。
しかしこの時トムが着ていた上着は、ピアニストから拝借したものでした。グリーンリーフは、イタリアで遊び呆けている息子を連れ戻してほしいとトムに頼みます。トムはこれを引き受け、ディッキーの情報を調べ、彼の好きなジャズを研究します。
トムはイタリアに向かいますが、その道中、メレディスという名の社長令嬢に出逢います。そして自身の名を「ディッキー・グリーンリーフ」と名乗るのでした。探しているディッキーは、イタリアの海沿いの街、モンジという田舎にいました。
そこでトムは彼の元同級生のふりをしながら接近を図ります。彼の暮らしぶりは酷く、婚約者であるマージと共に、ジャズや贅沢にまみれた生活を送っている傍ら、現地の女性と浮気をしていました。トムは徹底した研究の会があり、ディッキーから気に入られ、やがて一緒に過ごすようになります。
ディッキーの豪勢な暮らしに憧れるトムは、彼が留守の隙を見て私物を触ったり、口真似をしたりするのでした。
リプリーのネタバレ②嫉妬
一方のディッキーは、トムが父の差し金であるとすぐに見破っていました。しかし彼がジャズなどに精通しているのを見て、友達として連むようになります。そして二人が過ごすようになった頃、トムはディッキーに対し同性愛としての恋心を持つようになりました。
しかしディッキーにはその気はありません。ある日、旧友のフレディという男性と遊びに出かけたディッキーは、トムから酷く嫉妬されます。このことでトムを面倒に感じたディッキーは、次第に冷たく接するようになるのでした。
その頃、ディッキーの父、グリーンリーフからトムに手紙がきます。息子が戻ってくる様子がないので、契約を打ち切りたいというものでした。トムはディッキーに対し取りなすように頼みますが、ディッキーは彼を突き放し、アメリカに帰れと言うのでした。
そして別れの旅として海辺の街サン・レノに出かけた二人でしたが、貸しボートの上で喧嘩してしまいます。「寄生虫」「お前には飽きた」「もううんざり」など暴言を吐くディッキーに対し、トムは言い返しますが殴られてしまいます。
そうして掴み合いになるうち、トムは突発的に船のオールでディッキーを殴ってしまいます。そして気がつくと、ディッキーは息をしていませんでした。リプリーはディッキーの遺体と貸しボートを海に沈め、街のホテルに戻ります。
リプリーのネタバレ③事件
トムはディッキーになり代わり、豪勢な生活を送っていました。そこへフレディがディッキーの下宿先を訪ねてきます。彼は部屋がディッキーの趣味と違うこと、大家からディッキーがピアノを弾いていると聞いたことから、トムが嘘をついていることに気がつきます。
トムは部屋に戻ってきたフレディを殺しました。フレディの死体を見つけたイタリア警察はディッキーを疑います。そして、サンレモでトムとディッキーが乗っていたボートまで探そうとしていました。トムは焦りますが、そんな時にディッキーの恋人だったマージがやってきます。
警部の前でマージに会い正体がバレてしまうことをなんとか免れたトムは、ディッキーがトムに宛てて書いた手紙を偽造します。そこにはディッキーが殺人を認め、トムに全てを譲るという旨が書かれており、ディッキーの自殺を仄めかすものでした。
リプリーのネタバレ④結末
トムはヴェネチアに住むピーターを訪ね、トムとしてローマ警察と話をすることになりますが、事件の担当者が変わっていたため、ディッキーのふりをしていたことがバレずに済みます。全ての嘘を曝け出し、過去を消せたらと思うトムでしたが、それは叶わないことでした。
ピーターは孤独を抱えるトムに寄り添い、トムもまた彼に愛情を感じはじめます。そんな矢先、ディッキーの父など彼のことを知る人物が次々にやってきて、彼は絶体絶命を覚悟しました。
しかし、父は息子が放浪を続けていると勘違いし、口止め料としてトムに彼のお金を預けます。大金持ちになったトムは、アメリカへ渡るのでした。