◆「私も連れてけ!」と連絡してくる友人にあきれた

 現在2人目を妊娠中の廣田あかりさん(仮名・37歳/専業主婦)も結婚式を挙げたのは海外。それも定番のハワイやグアム、バリ島ではなかったとか。

「一生に一度のことですし、どうせなら日本人があまり来ない場所にしようと彼氏と話していました。それでいくつかの候補の中から最終的にカリブ海に浮かぶセント・マーチン島っていうリゾートアイランドを選びました」

 ちなみにこの島はオランダ領で、欧米人の間では人気のリゾートのひとつ。ビーチの真上を飛行機が通過する島といえば、ピンと来る人も多いはずです。

セント・マーチン島(画像:Wikipediaより)
セント・マーチン島(画像:Wikipediaより)
 ただし、飛行機代などもかなりの額になるため、2人が旅費・宿泊費を負担して招待したのは双方の両親にあかりさんの祖母と姉、旦那さんの弟の7人だけ。これとは別に日本で結婚お披露目パーティを開くことにして、ほかの親族や友人たちはこちらに招待することにしました。

「調べたら日本からだと1人20~30万円かかるので自費で来てとは言いにくく、友達には海外挙式は身内だけでやると伝えていました。みんな納得してくれましたが、1人だけ『私も行きた~い』としつこく言ってくるコがいたんです」

 それは大学時代の友人である秋奈さん(仮名)。卒業後は2人きりで会ったりすることはなく、特に親しく付き合っているわけではなかったそうですが、人づてに海外挙式の話を聞いて連絡を寄こしてきたのです。

「ちょっと粘着質なところがあるコで、このときも私は今回は身内だけと言っているのに、『いいじゃない』って遠回しに断っているのを理解していないようでした。そこで式に参加してくれるのは嬉しいけど、飛行機代も現地のホテル代も自己負担になるけど、それでもいいか聞いてみたんです。

 そうしたら『何それ、友達だったらそっちが負担するのが常識でしょ?』って。タダで海外旅行しようと魂胆が見え見えだし、結婚をお祝いしようする気持ちはゼロ。そんなことだろうとは思っていましたが、これにはあきれました」