また、今回厳しい措置が取られたことについては「法律で20歳未満の飲酒、喫煙が固く禁じられている中で、日本代表女子キャプテンの問題行動は大きい。仮に隠蔽したり、寛容な処分になった場合、他にも告発が相次ぐ可能性もあったのではないか」と続ける。

 今回明らかになった中で引っかかるのは、代表合宿を頻繁に行う東京都北区のナショナルトレーニングセンター(NTC)内で違反行為があったか否かだ。

「そもそも日本体操協会の行動規範として、20歳以上の選手でも代表活動中は禁煙と明記されている。NTCは国が370億円を投じて建設したトップ競技者用のトレーニング施設で、国民の税金が投入されている。運営は文部科学省所管の独立行政法人日本スポーツ振興センターが行っており、人の出入りはもちろんのこと、報道陣が取材で施設を訪れると必ず『施設のルールによってコンセントからパソコン、携帯への給電はできない』とわざわざアナウンスされるほど厳格に管理されています。選手の宿泊棟、練習施設は専用のカードキーがなければ外部と行き来できず、入館者は事前申請が必須。選手たちの出入りは夜間でも可能ですが、仮に街中で酒を引っかけて戻ってこようものなら翌朝『昨日はだいぶ飲まれていましたね~』と施設関係者から声をかけられることもある。聞けば誰が何時に出入りしたのかを逐一確認しているのです」(五輪関係者)

 今回の処分が厳しすぎるという声も確かにある。ただ、素人が聞いても、かなり厳しい監視下に置かれているのは間違いないのだ。