◆破局2ヶ月後に、彼が22歳アシスタントと結婚
「Kは私の意見をウザいと感じるようになったのか、だんだん聞いてくれなくなっていきました」
タレントや、グラビアアイドルから「K先生のファンです!」などとチヤホヤされるようになったKさんは、夏実さんに冷たく当たるようになりました。
「Kに『俺の作品に口出すな!口出したいなら俺より売れてからにしてくれ』とニヤニヤ言われて、もうこの人とはやっていけないと思い、別れたんですよ」
そして2ヶ月後、風の便りでKさんが結婚した事を知る夏実さん。
「いや~驚きましたね。私なんてまだ失恋のショックから立ち直れていないのに」
しかもKさんの結婚相手は、アシスタントの22歳の女の子で…。
「結局Kは若くて可愛い、尊敬の眼差しで見てくれる子を結婚相手に選んだのかとガッカリしました。でも逆に、あんなに毎晩熱く漫画談義をして、謙虚に私の意見を聞き入れてくれたKはもういないんだなと、あきらめがつきましたね」
<文&イラスト/鈴木詩子>
【鈴木詩子】
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:@skippop