◆りなちゃんのお母さんが感じている“喜び”

猫
「ねことカフェさんで行われている保護活動やボランティアにも興味を持ち、どんなことをするのか調べてもいます。猫の種類も、少し覚えられるようになりました。就労体験を通して、自分にできることや知りたいこと、知ったことが増えました」

 放課後等デイサービス以外で、娘に新たな経験させてあげるのは簡単なことではない。そう思ってきたからこそ、りなちゃんのお母さんは梅本さんの粋な計らいや娘の変化に嬉しさを感じています。

猫
「私自身も動物の癒し効果が気になってアニマルセラピーを調べていたら、逆セラピーというものがあることを知りました。お世話を通して癒し、癒される関係のことだそうです。メリットがたくさんあることに驚き、今は猫を飼うことを前向きに検討してもいます」

 なお、事業者の灰谷さんは受け入れてもらった恩返しができるよう、今後はより強固な協力関係を築いていきたいと考えているようです。

 地域住民と交流しながら、梅本さんは自治会内での外猫トラブルに対処したり、包括センターなどで多頭飼育崩壊の予兆や予防を話したりするなど、命を守るための積極的な活動を続けていきます。