■美女からのお誘い

このまま順調にたくさんの女性と知り合って、そのうち誰かと結婚できるかも、と期待に胸を膨らませていたYさんですが「2人でそうやって2、3回会うと、女性の方からホテルに誘ってくるんです。いや、うまく行きすぎだろ、と思いつつも、僕も男だから、据え膳食わぬは男の恥だ、と思ってホテルに行くんですけど…」と表情を曇らせます。

一体何があったのだろうと思って話を聞いていると「コトが終わった後に『終電無くなっちゃったからタクシー代ちょうだい』とか『じつは今月ちょっとピンチで…』って、皆が皆お金の無心をしてくるわけですよ。ああ、そういうことか、と。僕に近付いてくる女性っていうのは、お金が欲しいか何か仕事が欲しいかなんだな、とわかって落ち込みましたね」と事情を話してくれました。

肉体関係を持った途端にお金の関係をチラつかせる若い女性がたくさんいることに、すっかり辟易したYさん。「パパ活をするつもりはなかったけど、お金を要求されると断れなくて、結果的にこれパパ活だなと。でも、元々1回の風俗で3万4万とか普通に使ってたから自分が気に入ってる女性に5万円渡しても、まあ、それはそれで良いかなって」。

■結婚する意味がわからない

そうして、お金が発生するセフレのような彼女が数人できたYさん。「本当は、普通に彼女が欲しかったんですけど、今関係がある女性たちは皆、僕のことが好きなわけじゃないんと思うんですよね。僕も相手のこと本気では好きになれないし、どこかで“どうせ金だろ”と思ってる自分もいます」と分析します。

「風俗に行かなくても、お金を出せば抱ける普通の女の子がこんなにいるんだっていうのは正直驚きでしたよ。でも、それって、お金さえあれば男はいくつになっても浮気し放題ってことじゃないですか。前は、自分は結婚しなきゃ女性にありつけないと思ってたけど、今はもう、結婚する意味がわからなくなってますね」と続けるYさん。

「結婚して1人の女性を養うよりも、パパ活の方がお金もかからないし制限も責任もないから気が楽」と結婚相談所はすでに退会済みで、現在は交際クラブへの入会を検討していると言います。

「一生に一度くらいは、本気で誰かを愛してみたいと思うんですけどねぇ…」と呟くYさんは、どこか悲しげな笑顔をしていたのでした。

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