回避依存症になってしまう理由
次に、回避依存症になってしまう理由について説明します。主に、親の過干渉や、愛情付属、恋人や親友からのトラウマ等、過去の経験が関係しています。
理由①親の過干渉
子どものときに、「愛情をたくさん受けて育った」と思う方は多いでしょう。ですが、これが人によっては「過干渉」になってしまい、自分の育った家庭環境に関して窮屈と思う人はいます。
特に、束縛や支配を受けて育った方は、無意識に過去の経験を思い出して、自分自身の恋愛と重ねてしまい、逃げ出したくなる傾向があります。愛情の度合いは人それぞれですが、親に今までされてきたことを、愛情だと学習して、同じようなことを言われてしまうと戸惑うようです。
理由②親の愛情不足
親の過干渉は回避依存症になってしまう理由の一つと解説しましたが、その逆である「愛情不足」もまた理由の一つになります。親が振舞う勝手な感情や都合で育つと、情緒が不安定になります。
例えば、たった今可愛がられいたのに、急に拒絶されたりというような一貫性のない家庭環境だと、自分がいつ愛情がもらえるのかあるいはいつ裏切られるかと常に不安な気持ちになるのです。
こうした一貫性のない親の言動で愛情不足になった結果、恋人ができても信用ができなかったり、愛情そのものがわからずに、親と同じような気持ちを抱くことになります。
理由③過去のトラウマ
回避依存症は、育てられた環境が大きく関わっていますが、他にも過去に友達や恋人からのトラウマでも起きます。具体的な例で言うと、とても仲の良い親友に裏切られたことや、恋人に浮気されたことなどがトラウマ等です。
過去にとても辛い経験をしている方は、トラウマがフラッシュバックしてしまい、「人は信用できない」と疑いや不安を抱えてしまいます。仲良くなりたい気持ちが強いですが、「また裏切られるかもしれない」という恐怖心が出てきてしまい、どうしても距離を置いてしまう方が多いです。
回避依存症の女性が回避型恋愛を抜け出す方法
回避依存症の要因は人それぞれですが、最後に、回避型恋愛から抜け出す方法を紹介します。自分と向き合ったり、心を開ける相手を見つけたり、没頭できるものを探す等があります。
方法①自分と向き合う
回避依存症の恋愛から抜け出すにはまず、「自分と向き合う」ことが大切です。原因となっている家庭環境や過去のトラウマから、「何故、回避依存症になったのか」「どうして自分に自信がないのか」等、根本的に今の自分を見つめなおして原因を考えてみましょう。
その後、自分の性質を知った上で、それらに対する対策を練ることが、回避依存症克服への第一歩になります。
方法②心を開ける相手を見つける
自分自身のことを見つめなおした次にやるべきことは、「心を開ける相手を見つける」ということです。精神的に自立できるようになると、「もう人を信用しても大丈夫」「もし自分が傷ついたとしてもそこまで自分は壊れないだろう」と思えるようになってきます。
そうすることで、少しずつ本音で話す訓練をしてみると効果的です。このときのポイントは、前もって「今の自分は人に嫌われることが怖い」「仲の良い関係を築きたいけど苦手」といった回避依存症であることを伝え、理解を得ておきましょう。
他人に心開くことは時間を要することなので、あせらず、時には専門のカウンセリングを受けるのもおすすめします。
方法③没頭できるものを探す
「没頭できるものを探す」ということは、「夢中になれることを見つける」ということです。例えば、スポーツをするまたは観賞する、ハンドメイドでアクセサリーを作ってみる等です。
回避依存症は、主に過去の辛い経験が関わっていますが、克服しようとすると、ストレスが伴うこともあります。好きなことを見つけて没頭すると、ストレス発散にもなりますし、今まで気付かなかった自分の得意分野に気付くことができるかもしれません。
もし、没頭できるものが何もないという人は、今興味があることやしてみたいことをリストアップしてみて、できそうなものからスタートしてみるのが良いでしょう。