ソルトコーディネーターの青山志穂氏が監修する“「塩」をまぜる”店「ぐるぐるしゃかしゃか」が、東京ソラマチに7月11日(木)にオープンした。

「立ち喰い梅干し屋」や浅草の「梅と星」を企画プロデュースするBambooCutによる、まったく新しいスタイルの塩の専門店だ。

塩の専門家が監修


塩に魅せられ、塩に生きる青山志穂氏は、約2,000種類もの塩を所持し、全国の生産者とも深いつながりをもっている。

カゴメで商品開発を担当した後、独立して「ソルトコーディネーター協会」を設立。

塩に興味のある人に向けた育成活動や資格の付与などを行うほか、様々な飲食店やシェフへの塩の提案やコンサルティングも行っており、塩にまつわる本の出版や、メディアにも多数出演している。

人それぞれ好味が違う

ひとえに味覚といっても、人それぞれ十人十色の好きな味=「好味(このみ)」があるもの。

そんな各人の好味に合わせたオリジナルブレンドの塩をつくることができる「ぐるぐるしゃかしゃか」が誕生する。



「あなたにぴったりの塩」をつくることのできるカウンターコーナーでは、まず青い寒天とともに5つの塩を食べ比べ、好きな味の方向性を見つけていく。

甘味、旨味、酸味、塩味、苦味に特化するようにブレンドされたそれぞれの塩は、食べる人によって大きく好き嫌いが分かれ、同じ人間でもここまで差が出るものなのかと、不思議でおもしろい体験ができる。

京都・宝泉堂の黒豆茶で口直しをしながら、好きな味を「吟味」していく。

600パターンの中から1レシピを提案

好味がわかったところで、店から1つの塩の提案がある。

その塩をベースに、ガリガリさせたりサラサラさせるなどの「食感」を変えたり、牛肉や魚や野菜などの「食材」に寄せた塩に調整したり、見た目の「色」を変えてかわいくしたり、さらに旨味や甘味を強くして「味」をととのえたりと、いくつかの調整した塩を味見してもらい、そのなかから相性がぴったりの1つを選んでいく、という流れだ。


最終的には600パターンにもなる塩のブレンドレシピのなかから、ぴったりの1レシピを提案。持ち帰り用の塩約100gをその場でブレンドする。

同店でつくることのできる塩は、万人ウケする、いわゆる万能塩ができあがるのではなく、「あなたにとっての」万能塩をつくることができる。


客の「好味」に寄り添ったブレンド塩で、どんな食材や料理も、“あなたのこのみの味”に仕上がる。好きな塩の味の方向性を発見し、好味のブレンド塩を持ち帰れることが魅力だ。

「塩をつくる体験」の体験料金は2,700円(税抜)で、所要時間は約30分。