KOKUAは、天気予報専門メディア「tenki.jp」に対して、パーソナル防災コンテンツの提供を開始することを発表した。

KOKUAが提供しているパーソナル防災サービス「pasobo」の開発や運営の知見を活かし、居住地や家族構成などひとりひとりの情報に合わせた災害危険性診断や、診断を踏まえた避難対策や防災グッズを提供している。

さまざまな被災地支援を続ける


KOKUAは「人々が自然と防災に取り組める社会」を目指して活動している防災ベンチャーだ。東日本大震災の被災地ボランティアで出会ったメンバーで設立し、さまざまな被災地支援を続けているメンバーで構成されている。

防災のきっかけを負荷なく提供するために、防災とギフトを掛け合わせた「いのちをまもる防災カタログギフト“LIFEGIFT”」を展開。また、何から防災を始めていいかわからない方に対して、自分に必要な防災グッズが1分で見つかる「パーソナル防災サービス“pasobo”」を展開している。

共同代表の泉 勇作氏は、神戸市出身で幼少期に被災。大学の入学直前に東日本大震災が発生し、学生時代から現在まで10年以上、さまざまな被災地でのボランティア活動を経験している。被災地で「まさか自分が被災するなんて」という声を聞いてきた経験から、防災を当たり前にするためにさまざまな取り組みを進めている。

自然に防災対策を実施できる仕組みを作る


昨今激甚化している自然災害において、災害対策・防災の重要性がますます高まっている。そんな中KOKUAでは、2023年よりパーソナル防災サービスpasoboを運営している。


また「tenki.jp」は年間約59億PV(2023年4月~2024年3月実績/Webページ・スマートフォンアプリ合算)を有する天気予報専門メディアで、市区町村ごとの詳しい天気予報に加え、台風、地震などの防災情報、気象予報士によるわかりやすい天気解説など豊富な気象情報を提供している。

今回、コンテンツ提供を実施することにより「tenki.jp」の利用者にパーソナル防災コンテンツの提供を実現し、日常生活の中でより自然に防災対策を実施できる仕組みを作っていくことを目的としている。

防災対策の浸透を図りたい

防災は、住んでいる場所や家族構成等によって対策する内容が異なるため、正しい対策を各家庭で揃えることは簡単ではない。また、防災の準備をする人は被災リスクなど災害に対して既に関心を持つ人が多いため、そもそも関心がない人々に対して防災の準備を促すことは難易度が高い。

その一方で、天気予報はあらゆる人が日常的に利用するサービスであるため、防災の認知度やその重要性を広げる機会になると考えている。特に、気象情報は自然災害を強く想起するタイミングでもあるため、多くの人々に対策を促すきっかけにつながると考えられる。

このような背景から、KOKUAは「tenki.jp」へのコンテンツ提供を通じて、より多くの人々に対して効果的なパーソナル防災コンテンツを提供し、防災対策の浸透を図りたいと考えている。