鈴木ヒラク《点が線の夢を見る》2017年 / 大分市中央通り線地下道におけるパブリックアート作品 / Photo:久保貴史 © Hiraku Suzuki Studio

大分県別府市の宿泊できる複合文化拠点「HAJIMARI Beppu」にて、8月10日(土)、現代アーティスト・鈴木ヒラク氏をゲストに迎えた、HAJIMARI Talk Live No.003「アートと建築をつなぐもの〜点、線、面からチューブへ〜」が開催される。

ゲストを招いたトークイベントシリーズ

HAJIMARI Talk Liveは、「HAJIMARI Beppu」が不定期で開催するトークイベントシリーズ。毎回様々な分野で今日のカルチャーをリードするゲストを招き、新たな知識や気づきを持ち帰ることができるような豊かな時間を届けている。

これまで、No.000に文筆家・甲斐みのり氏の「別府・大分の名建築を巡る」、No.001に医師・稲葉俊郎氏の「稲葉俊郎先生と考える、 “湯”と“場”のあたらしい関係」、No.002にまめくらし代表取締役・青木純氏の「PUBLIC LIFE(パブリックライフ)」が開催された。

注目の現代アーティスト・鈴木ヒラク氏


HAJIMARI Talk Live No.003となる今回のゲストは、独自の視点と表現方法で国際的に評価されている現代アーティスト・鈴木ヒラク氏。昨年9月~12月にかけて、大分県出身の建築家・磯崎新氏設計による群馬県立近代美術館にて大規模な個展を開催して話題を博し、著作『DRAWING ドローイング 点・線・面からチューブへ』(左右社)も出版した。

鈴木氏は、「線」を「チューブ」と捉える事でドローイングの概念を拡張し、人々の生きるこの世界の見方に革命を起こし続けており、美術界のみならず、様々な創作・表現領域の人々から注目を集めている。

例えば、服飾デザイナーのアニエス・ベー氏は、鈴木氏の活動の初期から親交があるとのこと。また、十和田市地域交流センターでは、建築家・藤本壮介氏と協働している。

鈴木ヒラク《ゆらぎから光へ》2020年 / ガレリア御堂原(大分)常設壁画作品 / photo : Takeshi Asano ©︎GALLERIA MIDOBARU ©︎Hiraku Suzuki Studio

さらに、大分市では中央通り地下道にて、別府市ではホテル「GALLERIA MIDOBARU」にて恒久設置作品を制作している。

二部制で、鈴木ヒラク氏について深掘り

HAJIMARI Talk Live No.003では、第一部で、鈴木氏の手元を投影しながら、鈴木ヒラク氏のこれまでの制作活動や著作から「点・線・面からチューブへ」をテーマに、「別府」ならではの話をしてもらう予定。

第二部のクロストークでは、鈴木ヒラク氏に加え、HAJIMARI Beppuを自社プロデュースしたDABURA.mの代表・光浦高史氏も聞き手として参加。鈴木氏と光浦氏は、ホテル「GALLERIA MIDOBARU」にて、鈴木氏は1階ロビーの大型アート作品を、光浦氏は建築設計を担当し協働した繋がりがある。

鈴木氏が別府で何を捉えてこの作品を成したのか、鈴木氏の大分との関わりや興味を感じていることなどを、参加者と共に、「アートと建築をつなぐもの」について深掘りしていく。