大河ドラマといえば、これまで中年男性がメイン層となっていたが、ここにも変化が見られている。

「『光る君へ』では2、3回に1回はキスシーンが盛り込まれ、それもかなり長い時間。その後の情事を視聴者に妄想させるようにフェードアウトする手法はある意味古典的だが、“一周回って”今の若い女性層に刺さっているようです。実際、一部報道にもあるように、20代~40代女性の視聴が上がっているようで、新たな大河ファンの掘り起こしに成功したのが好調の要因でしょう」(テレビ誌ライター)

 これから後半戦が始まっていくが、NHKもこのいい流れを後押ししていく構えだ。

「大河スタート時にはBS12 トゥエルビで柄本出演のNHK朝ドラ『ゲゲゲの女房』が再放送されていましたが、7月8日からは吉高がヒロインを務めた朝ドラ『花子とアン』が再放送されることとなりました。同ドラマには吉高以外にも、道長の正妻・倫子を演じる黒木華が吉高の妹・かよ役で出演。そのかよに恋する役柄で道長の同僚役を務める町田啓太も登場します。そのため、『花子とアン』を『光る君へ』の“転生モノ”として楽しもうとしている人もいるようです」(前出・テレビ誌ライター)

 相乗効果で『光る君へ』の勢いがさらに増していきそうだ。