◆設定に既視感があるワケ
篠原が演じるのは、かつてはヒット小説を生み出していたが、現在は情報番組のコメンテーター仕事で忙しいミステリー作家・黒羽ミコ。長らく小説を書いていない。パソコン画面に向かってみても一文字も書けない。
それまで得意だったことがいきなりできなくなるイップス状態なのだ。そんな彼女の小説に対して、SNSでアンチコメントするのが、こちらもかつては検挙率ナンバーワンだった刑事・森野徹(バカリズム)。サウナで起きた殺人事件現場でふたりは偶然居合わせる。
ミコはこれを好機と捉え、小説執筆のために殺人事件の取材を始める。でもなんだか、ミステリー作家が特異なシチュエーションで再び創作意欲を駆り立てる設定には、既視感がある気が……。