◆実年齢に合わせてカッコよさが増す人

『アンフェア』(カンテレ)公式サイトより
『アンフェア』(カンテレ)公式サイトより
 筆者のようなアラサー世代にとっての篠原涼子は、やっぱり『アンフェア』(フジテレビ、2006年)の刑事役の印象が強い。永山瑛太扮する相棒刑事とともに、場合によっては銃を発砲して犯人を逮捕する。

 スパパンと切れ味鋭い篠原のカリスマ性が、圧倒的な魅力を放っていた。同作放送から10年近く経ってもその魅力は変わらず、恋愛アプリの会社に勤務する40歳の主人公を演じた『オトナ女子』(フジテレビ、2015年)でも依然としてイケイケ。

 冒頭の出勤場面。髪をかきあげ、タクシーを呼び止めようとするが空車ではなかった。呼び止めようとしたその手で眼鏡をかける。流れるような一連の動作。同作の篠原を見て、実年齢に合わせてカッコよさが増す人だなと思った。