シファカが岡山芸術創造劇場ハレノワ1Fで運営するカフェ「CCCSCDゲキジョウ」。敷地約60坪のこの大型カフェの中に、7月15日(月)より書店がオープンし、ブックカフェ「bear’s bookstore(ベアーズブックストア)」として新しく生まれ変わる。

デザイン事務所ならではのセレクトで構築

書店の減少はいまや社会問題だ。本屋さんがない、あるいはなくなってしまった、そんな「書店ゼロ」の市町村が急増している。

全市町村の約26%にものぼるという報告(※)があるほど。岡山県も例外ではない。ハレノワのある岡山表町商店街でも、最盛期には6軒あった書店が現在は2軒にまで減少している。「それも時代の流れ」と言われたら、きっとそうなのだろう。



しかし、同社はデザインを核に据えた事業を展開する会社として、なにより本を紙を愛する会社として、微力でも、そんな悲しい状況に抗う声をあげたい。そんな思いからブックカフェを立ち上げるに至った。



店名は「bear’s bookstore」。品揃えは決して多くないが、デザイン事務所ならではのセレクトで構築している。デザインやアートに興味がある人だけでなく、年配者にも、子どもにも楽しめる本をセレクトしている。なお、店内では販売用の本や雑誌のほか、自由に手に取って読むことができるライブラリーの棚とスペースも用意。また、定期的なポップアップショップや、著者や出版社の人を招いてのトークセッションも開催を予定している。

自由に読書できるライブラリースペース

同店では、誰でも自由に読むことができる書籍もライブラリースペースに300冊以上揃えており、今後も冊数は増えていく予定だ。ライブラリースペースは大きな窓に面したスペースで、ベンチで囲われた公園のような明るい空間となっている。

また、岡山で活躍する料理人やデザイナーなど様々な職業に携わる人が選んだ、記憶に残っているおすすめの本を紹介する本棚も設置する。

オープニングイベントを開催


7月19日(金)に開催されるオープニングイベントに、京都・誠光社の堀部篤史さんを招く。


年々減少傾向にある本屋を今はじめるにあたって、本屋さんという商いについて、堀部さんと、倉敷市出身の編集者であるアジアンビーハイブ・赤星豊さん、それぞれの視点をクロスオーバーさせたトークイベントを開催する。また、堀部さんがセレクトした書籍を8月18日(日)まで販売する。

オープニングイベント「<本屋>という商いについて」の開催時間は、開始時間の30分前より開場、受付を行う。

開催場所は「bear’s book store」にて。参加料金は、1,500円(税込)+ドリンク代。申込は、専用フォームにて受付中だ。