岩下志麻の若い頃から現在の出演作品・活動

岩下志麻さんは十代のころからすでに、映画界で活動を始めています。半世紀にわたって活躍してきたそのフィルモグラフィは、まさに日本映画界の歴史そのものといっても過言ではありません。それでは、岩下志麻さんの代表作を振り返ってみましょう。

19歳で「乾いた湖」で女優デビュー

岩下志麻さんは19歳(1960年)の時、篠田正浩監督の長編第二作「乾いた湖」でデビューしました。この作品は松竹ヌーベルバーグの名作としても知られ、脚本はアングラ演劇の鬼才・寺山修司さんが担当しています。

物語は安保闘争の時代、学生運動に没頭する主人公が、テロリストとなって社会へ立ち向かっていくという青春ドラマです。岩下志麻さんはこの作品で、三上真一郎さん演じる主人公が思いを寄せる女子大生役で出演しています。

ちなみにこの映画で主役二人のキスシーンがありますが、岩下志麻さんにとってのファーストキスだったそうです。

この作品の鮮烈な印象は、岩下志麻さんの評判を高めることになりました。そして60年代、松竹ヌーベルバーグのミューズへと昇りつめていくのです。

岩下志麻の顔が変わらず美しいメナード化粧品CM

岩下志麻さんと言えば、深田恭子さんと共演するメナード化粧品のCMでご存知の方も多いでしょう。CMでは華やかな照明の中で、岩下志麻さんの美貌がまばゆいばかりに映し出されています。なんといってもその肌の輝きは、衰え知らずの艶の良さで、テレビの照明効果を差し引いても驚くべきものがあります。

岩下志麻さんは2006年から現在まで、メナード化粧品の顔を務めています。13年連続企業の顔としてCMに出演し続けているこの記録は、なんとギネス記録にもなっているそうです。

日進月歩の美容業界で、長いことCMに起用され続けているということは、大女優の証明と言ってもいいでしょう。

岩下志麻がメナード化粧品でギネス記録達成!

ちなみに、メナード化粧品出演の歴史をまとめてみました!

・2006年1月 メナード化粧品「霊芝」
・2008年11月~2010年1月 メナード化粧品「企業」
・2010年8月 メナード化粧品「イルネージュ」
・2018年9月 メナード化粧品「オーセントクリーム」

こうして並べてみると、美の生き証人とも言えそうな歴史の重みを感じますね♪

45歳で出演し大ヒットとなった「極道の妻たち」

45歳(1986年)の時に、岩下志麻さんは五社英雄監督の東映映画「極道の妻たち」に出演し、これが大ヒットとなったことでセカンドブレイクを果たします。

40代後半を迎えた岩下志麻さんの演技には、本物の極道の妻たちも真っ青になるであろう貫禄に満ち溢れており、鬼気迫るものがありました。その後「極妻」は続編を重ねて大ヒットシリーズとなりますが、歴代の極妻の中でも、その姐さんっぷりは岩下志麻さんの右に出る女優はありません。

その反響はすさまじく、岩下志麻さんご本人も語っていますが、時折、本物さんに挨拶されるほどのものとなりました。新幹線に乗ろうとしたところ「姐さん」と声掛けられ振り返ると、黒服の本物さんが列をなして頭を下げていたとか。笑えるような笑えないようなエピソードですね♪

しかし、役作りには相当な苦労もあったようです。入墨をしなければならない、ピストルを撃たなければならないなど、45歳にして初の仁侠映画ということもあり、最初は恐々だったそうです。

ある時、ホテルで台詞読みの練習をしていたところに、友達から電話が掛かってきたといいます。役に入り込んでいた岩下志麻さんは、思わず「わてや」と出てしまったそうです。

そんな中、現場に行くと黒服で強面の役者さんたちが、これまた「姐さん」と列を成して頭を下げるという日々が続き…。やがて岩下志麻さんも物おじせず胸を張って歩くようになっていったのだそうです。

70歳で岩下志麻の着物写真集を発売

岩下志麻さんは70歳(2011年)の時に、初の着物写真集「岩下志麻のきもの語り」を発売します。

岩下志麻さんには「極道の妻たち」のイメージも手伝ってか「着物」の印象が強く、この写真集にはそうした岩下志麻さんの洗練された魅力が存分に堪能できます。作中では120着の和服と共に、これまでの着物人生を語り、女優としての半生も振り返っています。

岩下志麻さんが日本を代表する女優像として印象強いのは、品のある着物姿のイメージから生まれているのでしょう。

75歳の出演ドラマ「鴨川食堂」

75歳(2016年)の時に、岩下志麻さんはテレビドラマ「鴨川食堂」(NHK)に出演しました。作品中の舞台となる鴨川食堂の常連客という役どころを演じています。

この作品では、先ほどお亡くなりになった大御所俳優・ショーケンこと萩原健一さんも出演しており、二人の大御所の共演ということもあってたいへん話題となりました。

ネットでの噂によると、岩下志麻さん、萩原健一さんの現場でのスタッフへの指導はたいへん厳しく、なかなか骨の折れるプロジェクトであったことが伝えられています。はたして真相はどうだったのでしょうか?

この時のことが影響したかどうかは分かりませんが、岩下志麻さんはこの作品を最後に女優業は休業しています。

デビュー60周年のインタビュー本「美しく、狂おしく」

2018年、女優生活60周年を迎えた岩下志麻さんは、インタビュー本「美しく、狂おしく」(春日太一著)を発表します。

60年代から篠田正浩監督と夫唱婦随で歩んできた時代、そして「極道の妻たち」で再ブレイクし、ますます女優業に磨きをかけていった近年まで、岩下志麻さんは自身の女優人生を惜しげもなくインタビューで答えています。

本のタイトル「美しく、狂おしく」はまさに、岩下志麻さんの女優道を言い表すのにピッタリなフレーズです。妖艶な美女から狂気の役どころまで幅広く演じて来た女優への、最大の賛辞ともとれるタイトルでしょう。

岩下志麻さんの多彩なフィルモグラフィーを振り返りつつ、日本映画界の半世紀をも知ることができる、映画ファン必見の書籍としても知られています。

77歳で「徹子の部屋」に出演

岩下志麻さんは77歳(2018年)で、テレビ朝日系「徹子の部屋」に出演し、夫篠田正浩監督とのなれそめや家族の事、そして「極妻」エピソードなどを披露しました。

貴重なエピソードもさることながら、視聴者を驚かせたのは、77歳になっても衰えを知らないその美貌でした。「お肌ツヤツヤで…お年を考えると奇跡的」など、ネットでは称賛の声で話題となりました。

岩下志麻の美貌は今も人々を魅了している!

岩下志麻さんは78歳の現在もなお、その肌の輝きで魅了する大女優です。

ある芸能記者が聞いたところによると、篠田正浩さんは岩下志麻さんの美貌を守るため、一切家事をさせなかったといいます。また、日焼けもさせたくないので、余計な外出は禁じているのだとか。

岩下志麻さんと篠田正浩さんのケースはごくごく稀でしょうが、「美の陰に旦那あり」とは言えそうです。また、「美は一日にして成らず」ということも。

ギネス級の岩下志麻さんの美貌に今後も注目です。


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