◆日テレは全体的に厳しい結果に
今期(も)厳しいのは、日テレドラマだ。成田凌主演の『降り積もれ孤独な死よ』(7月7日スタート)こそ、お気に入り登録者数は12位(13.0万)ながら、クリップ数は5位(790Clip!)と好評で、期待度では9位となったが、小芝風花主演の『GO HOME~警視庁身元不明人相談室~』(7月13日スタート)は期待度11位、福原遥主演の『マル秘の密子さん』は期待度14位に。
『マル秘の密子さん』は、どんな手を使っても依頼者を必ず成功させる謎多きトータルコーディネーターの密子(福原遥)がシングルマザーの夏(松雪泰子)を華麗なる一族が率いる大企業の社長に据えようと目論む……というあらすじだが、“トータルコーディネーター”という謎の用語を筆頭に、いまひとつ世界観が掴めないだけに、様子見の視聴者も多そうだ。
『GO HOME』は実在する警視庁の身元不明人相談室が舞台となっており、小芝と大島優子の2人の捜査官がバディを組む「ミステリー×ヒューマンドラマ」。残念ながら現時点での「期待度」は低いが、NHK朝ドラ『おちょやん』を手がけ、昨年の話題作だったTBS日曜劇場『VIVANT』もメインで書いた八津弘幸が脚本担当なのは注目すべき点だろう。
『降り積もれ孤独な死よ』は2022年に山田涼介主演で実写連ドラ化されたことも記憶に新しい『親愛なる僕へ殺意をこめて』作者コンビによるサスペンスマンガの実写化だが、原作がまだ完結していないこと、『しんぼく』同様に(日曜夜10時台には不向きな)猟奇的な表現が多いことなど懸念点も多い。どのように映像化し、物語をまとめるのか気になるところだ。